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黒澤の映像美追求と俳優たちの迫真の演技に唸る!

頑張って日本映画
01 /15 2008
蜘蛛巣城<普及版> [DVD]蜘蛛巣城<普及版> [DVD]
(2007/11/09)
三船敏郎山田五十鈴

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題名:蜘蛛巣城
原作:シェ-クスピア「マクベス」
出演:三船敏郎山田五十鈴千秋実志村喬、浪花千栄子、小池朝雄、加藤武、木村功
監督/脚本/制作:黒澤明
撮影:中井朝一
脚本:小国英雄、橋本忍、菊島隆三
美術:村木与四郎
音楽:佐藤勝
本編分数:110分
製作国:日本
製作年:1957年

黒澤映画でも5本の指に入るのではないだろうか?モノクロにこだわり、墨絵のごどくワンシーンワンカットがずんずんと心に響く。カメラワークやセットなどにも随所に渡り、黒澤ニズムが拡がる。

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音楽は能楽を取り入れ、山田五十鈴演じる浅茅は、能面をつけたごとく無表情の中にも不気味さを表わし、浅茅が歩くたびに聞こえる”衣づれ”の音が、この上もなく恐ろしい悪魔のささやきのように観客に感じさせる。

夫をそそのかす山田五十鈴演ずる浅茅が”静”なら、妻にそそのかされ、主君を殺した三船敏郎演じる鷲津武時は”動”である。この二人の相反する演技がそれぞれを際立たせている。

二人の怪演ともいえるシーンに、狂った浅茅(山田五十鈴)が、手についた血を洗い落とすシーンがある。この血は、主君を殺し放心状態となった夫・武時(三船敏郎)から、槍を取り上げた時についたものだ。最初にこの映画を観たのは子供の頃だったので、恐怖心を覚えた記憶がある。


「落ちないねえ、この血は。洗っても洗っても落ちないよ。血のにおいがする。」

と言って、何もついてない手を桶の中につけてこする。

三船敏郎はというと、物の怪から「蜘蛛手の山が動かなければ戦に勝つ」と言われたのに、山が動き出し、家来たちは恐れおののき、主君である武時に矢を放つシーンがある。実際に、弓の達人を使い、本物の矢を三船敏郎のすぐ側に打ち込んだというから、役者も死に物狂いである。

目の玉をひん剥き、悲鳴をあげながら逃げ惑う武時に、容赦なく何十本もの矢が射はなされる。そして最後に武時の首に1本の矢が刺さるのである。黒澤監督の演出に唸るシーンである。

印象に残るシーンは多々あるが、随所にモノクロの中に見る余計なものがない美しさがある。建物ひとつとっても、血染みのついた板壁や広い廊下や酒宴の席などに、物のありすぎる現代とはかけ離れた独特の美を感じざるを得ない。空間の美の中の精練さが、ピンと張り詰めた空気を創る。

元々日本の家屋は軒が長く、縁があった。いつの間にか日本国中、家々がひしめき合い、軒が短くなり、隣の声が聞こえるほど敷地いっぱいに家を建て、家の中には和洋折衷の家具が、所狭しと並ぶ。ゆとりのない空間が、人の心にもゆとりを無くしてしまったような気がする。

昨今では、海外へゆとりを求め旅行をするのは別に珍しくもないが、核家族化の波に2世代、3世代家族同居は珍しい。家の中に老若男女が共に生活をし、それぞれの知恵を学ぶ機会は少ないといってよい。家の中で社会を学ぶ機会である。

そういえば、座敷とはよくしたもので、襖や障子を開け放すと大広間になるし、布団を敷けば大人数が寝ることが出来る。実にリーズナブルな造りである。
そして縁側。板張りである縁側に腰を下ろし、庭や木々を眺め瞑想する。こんな機会はめったにないが、昔の日本家屋にはどこでもあった風景である。

こんなことを考えるならお寺にでも住めば~っと思われるかもしれないが、如何せん!自宅を寺にするわけにもいかず、パソコンでこんな記事を書いている。管理人にとっての縁側はパソコンなのだろうか・・・ちと目に悪いし~。。

さてっと!そろそろ愛犬と散歩に行って、木々の緑や青い空に目をやり、風の音を聞こうっ~と。。



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eigazanmai

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