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映画の舞台を旅して、登場人物になった気分もいいかも!映画の楽しみ方も解説してます。

イギリスを舞台にした映画
09 /07 2007
いつか晴れた日にいつか晴れた日に
(2006/11/29)
エマ・トンプソン

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原題:SENCE AND SENSIBILITY
題名:いつか晴れた日に
出演:エマ・トンプソンアラン・リックマンケイト・ウィスレットヒュー・グラント、トム・ウィルキンソン、ヒュー・ローリー、イモジェン・スタッブス、グレッグ・ワイズ
製作総指揮:シドニー・ポラック
製作:リンゼイ・ドラン
監督:アン・リー
撮影:マイケル・コールター
音楽:パトリック・ドイル
美術:ルチアーナ・アリジ
脚色:エマ・トンプソン
原作:ジェーン・オースティン
本編分数:136分
製作国:イギリス
製作年:1995年
いつもそうだが、海外を旅するときは、残念ながら映画の舞台を訪れることは少ない。しかし今回、イギリス南西部のウィルトシャー(※シャーは、"州"のことで、日本で言えば"県"にあたる)にあるソールズベリーに3日間滞在したとき、『いつか晴れた日に』のロケ地だったモンペッソンハウスに立ち寄る機会があった。

(下の写真をクリックすると大きくなるよ)

<玄関>モンペッソンハウス<表の案内板>モンペッソンハウス2  <中庭>モンペッソンハウスの中庭
<大聖堂>モンペッソンハウスから大聖堂



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この映画は、『プライドと偏見』を書いたジェーン・オースチン原作の「分別と多感」を、エマ・トンプソンが脚色し、見事アカデミー賞脚本賞を獲得した作品である。見事というのは、同年にノミネートされた『デッドマン・ウォーキング』のティム・ロビンスや『ブレイブ・ハート』のランダル・ウォレスなどもノミネートされていて、管理人はどちらも甲乙つけがたいと思っていた。エマ・トンプソン曰く、この脚本は、女性のこと細かな心理描写を重点に置いたらしい。

遺産を継げるのは男性だけだった19世紀のイギリスでは、女性はただ待つだけ。結婚は、当時の女性の地位を確保する唯一の方法だった。ご存知オースチン節で、煮え切らない男と感情をあらわに出さない冷静な女性が登場する。

はっきりしない男役をやらせたら天下一品のヒュー・グラント。アラン・リックマンもここでは物静かな男を演じている。
全編で冷静沈着で慎み深い長女エレノアを演じるエマ・トンプソンが、クライマックスで泣き、そして笑うシーンが印象的で、相手役のヒュー・グラント演じるエドワードが「My heart is always yours.(僕の心は、いつもあなたのものです)」と言いはなった場面は、やけに有名だ。

イギリス各地でロケをしていて、ソールズベリーでは、1995年に8週間撮影したらしい。思えば、管理人は、95年はイギリスに住んでいて、ソールズベリーには、何度も訪れたのに、ロケに出くわさなかったのは、縁がなかったんだろうなぁ~

映画の中で、このモンペッソンハウスは、ジェニングス夫人が所有するロンドンの邸宅で、エレノアたちは、デボンシャーの田舎から、招待される。

モンペッソンハウスの玄関に入ってくるシーンで、向側には実は、ソールズベリーの大聖堂がある。この大聖堂は、13世紀のゴシック建築で、ソールズベリーの町のどこからでも見ることができるほど高い塔があり、高さ123mとイギリスでは、一番高い。また、マグナカルタ「大憲章」の原本が保存されていることでも有名である。おっと!観光案内になってしまった!

映画の話に戻ると、このモンペッソンハウスでのシーンでは、マリアンヌ(ケイト・ウィスレット)が、愛するウィルビー(グレッグ・ワイズ)から、別れの手紙をもらい、泣き崩れるシーンがあるが、2階にある2つの寝室のひとつで天蓋付きのベッドが、今でもあった。ブランドン大佐が、ウィロビーの過去を静かに語るのは、階段を上がって真向かいの部屋だ。

また、エレノアがルーシー(イモジェン・スタッブス)から、しつこいほどエドワードの話を聞かされ、とうとう初めて食事中に席を立つという無礼をしたダイニングキッチンは、玄関の右手にある。

ところどころシーンをDVDで観てみると、いままで気づかなかった古い家具や棚に飾ってある陶器の数々など、実はすばらしい調度品を撮影しているのだ。特にこのモンペッソンハウスには、18世紀のグラスコレクションがあり、370もある!管理人が気に入った部屋は、階段の下を右手に行った、まるで隠し部屋のような書斎だ。真ん中に大きな机があり、彫刻がほどこされた暖炉があって、窓の外には、見事な中庭が見れる。(宝くじが当たったら、こんな家がほしい!)

モンペッソンハウスの他に、ロンドンの舞踏会のシーンで使われたマナーハススWilton Houseもソールズベリー近郊にある。残念ながらモンペッソンハウス内の写真は禁じられていたが、戸外の写真はこんな感じ。(下の写真をクリックすると大きくなるよ)

<玄関>モンペッソンハウス<表の案内板>モンペッソンハウス2  <中庭>モンペッソンハウスの中庭
<大聖堂>モンペッソンハウスから大聖堂


ロケ地には事欠かないねぇ~。

気になる美術を手懸けたのは、『ハワーズ・エンド』『日の名残り』のルチアーナ・アリジ。イギリス映画の時代物では、当時咲いていただろう花々も探してくるらしい。時代考証がすばらしい。音楽は、『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』『ナニ・マクフィーの魔法のステッキ』、ケネス・プラナーの『フランケンシュタイン』『ハムレット』なども手懸けているパトリック・ドイルだ。特にこの映画では、マリアンヌ(ケイト・ウィスレット)が、ピアノを弾きながら歌うメロディーが美しい。撮影は、『ノッティングヒルの恋人』『フォー・ウェディング』のマイケル・コールター。
ふむふむとうなづける豪華スタッフ!

製作総指揮は、ロバート・レッドフォードとバーバラ・ストライサンドが共演した名作『追憶』を監督したシドニー・ポラック。監督は、2005年に『ブロークバック・マウンテン』でアカデミー賞監督賞に輝いたアン・リー。エマ・トンプソンによると、外国人ながらオースチンをよく理解していたという。


原題の「分別と多感」だが、当時の人達の分別を理解すると、この映画も違う面から楽しめる。たとえば、よそのお宅へ訪問して長居をしないのは、現代人になく当時の人には分別だったという。2秒で帰るのも45分居るのも非常識で、15分がベストだったらしい。居座るには正当の理由がいる。”長居は無用”という分別があったという。当時の道徳観念を理解するには、多少、情報が必要だ。

”約束”というのは、ひとつの掟であったらしい。もちろん現代でも約束を破ることは許されないが、当時は神聖なものであった。だから、エドワードはルーシーとの婚約を守り、エレノアは、ルーシーとの約束(エドワードとの婚約の秘密)を守り、苦しんだのである。

多感は、感受性であって、映画の中で、傷ついたマリアンヌが、垣根のある丘を斜めに横切るシーンがある。製作者のリンゼイ・ドランは、「垣根は、分別と感受性の象徴」と言っている。マリアンヌは、心のままに、垣根を越え雨の中を、分別なくウィロビーの家へと行くのである。美しいアングルである。そして、ブランドン大佐から見つけてもらうが、死の淵をさまようことになるのだ。

エマ・トンプソンは言っている。「19世紀の小説には、大きな障害があっても、ドラマチックで進歩的な女性ヒーローが登場する」と。
静かだが、内に秘めたる情熱が伝わってくる。これが、この映画の大きな魅力でもあろう。

もう一つ、クライマックスシーンで、エドワードがエレノアの前で、ひざまずくシーン。観客には、目に見えないが、マーガレットの解説で、そのことを知る。つまり、男性が女性の前で膝まづくことは、プロポーズを意味する。観客の想像力を呼び起こし、感動させるシーンだ。

まぁ~しかし、男たちよ!むやみに女性の前で、ひざまづくなかれ!!

長くなったけど、最後まで、読んでくれた人感謝します。こんな映画の楽しみ方もあるんですよね。

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eigazanmai

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