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ナスターシャ・キンスキーの美貌とポランスキー監督の演出に溜息!

イギリスを舞台にした映画
04 /01 2007
テス テス
ナスターシャ・キンスキー (2003/07/24)
ハピネット・ピクチャーズ
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原題:tess
題名:テス
出演:ナスターシャ・キンスキー、ピーター・ファース、リー・ローソン、ジョン・コリン
監督/脚本:ロマン・ポランスキー
原作:トマス・ハーディ
脚本:ジェラース・ブラッシュ、ション・ブラウンジョン
撮影:ジェフリー・アンスワース、ギスラン・クロケ
音楽:フィリップ・サルド
美術:ピエール・ギュフロワ
本編分数:164分
製作国:フランス・イギリス
製作年:1979年
初めての主演映画とは思えないほどの演技を見せるナスターシャ・キンスキーの美貌に溜息が出る。運命に翻弄されながらも毅然とした心を持ち、愛を貫いたテスを演じる。

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19世紀末のビクトリア王朝時代のイギリス、ドーセット地方。貧しい農家に生まれたテスは、ある日、父親から貴族ダーバビルの子孫であることを知らされる。
貧しい家族へ援助を受けるために、テスは単身でダーバビル家へ。そこで、怠け者でろくでなしの息子アレック(リー・ローソン)と会い、騙されて情婦となってしまう。テスはダーバビル家を飛び出し、ひっそりと子供を生むが、数週間で子供は悲惨な死を迎える。不幸のどん底にいたテスは、働き始めた酪農場で、永遠の愛を誓うエンジェル(ピーター・ファース)と出会う。やがて幸せな結婚となったが、純真なエンジェルは、テスの過去を許すことができず、単身ブラジルへ行く。心の灯を失ったテスは、またどん底の生活へ。そこへまた卑怯なアレックが現われ、言葉巧みにテスを自分の下へ住まわせる。自責の念にかられたエンジェルは、許しを請うため、テスを捜し求めた。しかし、すでにテスの心は、傷だらけだった。我を失い、テスはアレックを殺してしまう。逃亡する二人、テスとエンジェルは、イギリスの巨大遺跡・ストーンヘンジで捕らわれた。

イギリスの文豪トマス・ハーディ原作の「ダーバビル家のテス」を映画化したものだが、原作の副題は「純潔な女」とある。この物語は、ただの恋愛小説ではなく、ビクトリア朝時代の因習や宗教に縛られた偽善的社会を批判し、“テス”こそ“純潔”だと訴えた作品である。

父親クラウス・キンスキーも名優であったが、ナスターシャ・キンスキーの天性の美しさと堂々とした自身ある演技に圧倒される。イングリッド・バーグマンを彷彿させる様な眼の動きにも注目したい。

1968年製作の名作『ローズマリーの赤ちゃん』などで知られる、鬼才ロマン・ボランスキー監督は、フランス生まれだが、ポーランド人の父親とユダヤ人の母親を持つ。両親はナチの強制収容所に入れられ、母親はガス室で死亡。自身もユダヤ人居住区に入れられたが、有刺鉄線を切り、脱出するという経験をもつ。後にこの経験を、アカデミー賞監督賞をとった『戦場のピアニスト』で表現した。この時既に、ボランスキーは、性犯罪を犯していて、ヨーロッパに逃げていたので、式場には現われなかったが・・

『テス』の映画化は、原作を読んだ妻で女優のシャロン・テートの勧めであった。この映画は妻に捧げられた。
シャロン・テートは、1969年、世界を震撼させたオカルト集団のチャールズ・マンソン/ファミリーに惨殺された。このマンソンファミリーは、日本で言えば、オウム真理教みたいなもので、洗脳された殺人結社だった。殺された当時、シャロンは妊娠していた。

映画の中で描かれているイギリスのドーセット地方だが、実は、ポランスキー監督が、犯罪を犯していたため、イギリスへの入国を許可されなかった。そこで、撮影は、フランスのブルターニュ地方やノルマンディで収録された。撮影を担当したのは、『2001年宇宙の旅』の特撮撮影にも参加したイギリスの名カメラマン、ジェフリー・アンスワースだ。奇しくもこの映画の撮影中に亡くなり、後を引き継いだギスラン・クロケが、アカデミー賞撮影賞を取った。

気になるのは、最後にテスが捕らえられるシーンで使われた、世界遺産の“ストーンヘンジ”だが、本物そっくりに作られたセットである。しかし、正に幻想的で、紀元前3000年前に創られたといわれるこの遺跡で、愛は永遠のものだと印象付けるなんて、ポランスキーらしい。
ちなみに、この幻想的な遺跡“ストーンヘンジ”のイメージは、イギリスの画家コンステイブルの絵を参考にしたらしい。

管理人も、イギリス・ウィルトシャーのソールズベリー草原に忽然と姿を現している“ストーンヘンジ”を、まじかで見たことがあるが、映画の中より超巨大な円形の石の建造物で、外側の石柱の高さは6~8mもあり、石の天板が載せられている。遺跡の直径だけでも100m以上あって、太陽崇拝や儀礼などに使われたらしいが、実際のところは解っていない。幻想的なのは、遺跡の内側に“ブルーストーン”と呼ばれる石が配置されていて、“サーセン石”に比べて、その名のとおり、青く神秘的な色をしていることだ。なんとその石は、何kmも離れたプレセリー山から運ばれてきたらしい。古代人の成せる途方もない力に絶句させられる。映画のラストで、この遺跡の石の間から太陽が昇る。
実際、“ストーンヘンジ”は夏至の太陽が昇ると、ヒールストーンと呼ばれる石と中心部にある祭壇石を直線に結んだ線上に、太陽の陽が当たるように設計されているのだ。
鬼才ポランスキーが、この遺跡を最後のシーンに使った理由もうなづける。


ポランスキー夫人シャロンの死についてはこの本!
ファミリー―シャロン・テート殺人事件 (1974年) / 小鷹 信光


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eigazanmai

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