二重の仮想体験?こんなことってあり~?

洗脳(精神世界)に関連する映画
12 /22 2013
13F コレクターズ・エディション13F コレクターズ・エディション
(2000/07/13)
クレイグ・ビアーコ、アーミン・ミューラー=スタール 他

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原題:The Thirteenth Floor
題名:13F
出演:クレイグ・ビアーゴグレッチェン・モルヴィンセント・ドノフリオアーミン・ミューラー=スタール、デニス・ヘイスバート
監督:ジョゼフ・ラスナック
製作:ローランド・エメリッヒ、ウテ・エメリッヒ、マルコ・ウェバー
撮影:ウェディゴ・フォン・シュルツェンドーフ
脚本:ジョゼフ・ラスナック、ラヴェル・センテノ=ロドリゲス
原作:ダニエル・ガロイ
音楽:ハラルド・クローサー
美術:カーク・M・ペトルッセリ
編集:クレア・シンプソン
衣装:ジョゼフ・ポロ
本編分数:100分
製作国:アメリカ
製作年:1999年

星の数ほどある映画を、すべて観ることは不可能に近い。話題作や誇大広告、有名な賞を取った映画などは、常に目に入ることはあるけれども、そんな話題作品の影に、秀作があり、そんな映画と出会ったときは、なんだか得した気分になり、映画はやっぱり素晴らしいと再認識するのである。

そんな映画が、『13F』だ。バーチャルリアリティの世界と、現実の世界を行き来する人間が、殺人犯にされてしまう話で、結末の意外性が面白かった。

最近、忙しく、やっと落ち着いた雨の日に、無料映画GyaOで観た。普段は大画面の5.1chサラウンドで観るのだが、ついつい最後まで、ノートパソコンで観てしまった。

仮想体験、バーチャルリアリティの映画は、数多く観たので、「ふ~ん、似たような映画があったなぁ~。『インセプション』『マトリックス』なんて、その最たるものだし~」なんて思って観ていた。

『シャイン』の演技派俳優のアーミン・ミューラー=スタールや、『メン・イン・ブラック』で、虫男になったり『ザ・セル』で、サイコキラーを演じたビンセント・ドノフリオが、出演していたので、B級映画ではないだろうと期待した。

あらすじは、バーチャルリアリティーの世界を開発した研究者ダグラス・ホール(クレイグ・ビアーゴ)が、朝、目覚めると、血の付いたシャツがあった。だが、全く記憶がない。そして、彼の上司であるハンノン・フラー( アーミン・ミューラー=スタール )が殺されたという連絡が入る。

昨夜のことが記憶にないダグラスは、フラーの後釜で、最高責任者になったゆえに、刑事ラリー・マクベイン(デニス・ヘイスバート)に犯人扱いされる。

ダグラスは、フラーからの留守電で、手紙を高級ホテルのバーテンダーに預けたこと、そしてそのバーテンダーが手紙を盗み見したことを知る。自分でも、殺したかどうか自信がないダグラスは、真実を知るために、バーチャルリアリティの世界へ行く。

その世界は、1937年のロサンゼルスで、それぞれの役が決まっている。意識をリンクさせ、ダグラスは、ファーガソンという銀行員で、フラーは古書店の店主をしているグリアソンだった。早速、ダグラスは、グリアソンと接触し、高級レストランのバーテンダーに会いに行った。そこで、手紙を預かってないかどうか尋ねる。そのバーテンダーは、アシュトンと名乗り、現実の世界では、ダグラスの同僚で、やはり開発者であるジェイソン・ホイットニー(ビンセント・ドノフリオ)だった。彼は、やはり手紙を盗み見していた。そして、自分が生きている世界がバーチャルだということを知る。

バーテンダーのアシュトンは、バーチャルから抜け出し、現実の世界に行こうとし、ダグラスを襲う。また、ダグラスは、スーパーのレジ打ちをするナターシャラーと会う。これは、フラーの娘ジェーン(グレッチェン・モル)で、彼女も、父親の死は、別の殺人犯だと信じ、ダグラスに手助けをする。鍵を握っているが、ジェーンとも知らずに。

どんでん返しがあり、そのまたどんでん返しがあるので、最後まで目が離せない。

題名の『13F』とは、ある高層ビルの13階に、謎の研究室があることからつけられた。その研究室は、バーチャルの世界と現実の世界を行き来する実験施設だ。つまりは、時空をさまようことができる機械がある。

時空を飛び、意識をリンクさせながら、別の世界を楽しむなんて、人類の永遠の夢だろう。

理屈や理論が好きな人以外は、楽しめる映画である。





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シタデル CITADEL [DVD]

洗脳(精神世界)に関連する映画
11 /08 2013
シタデル CITADEL [DVD]シタデル CITADEL [DVD]

アイノリン・バーナード、ジェームズ・コスモ 他

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原題:CITADEL
題名:シタデル
出演:アナイリン・バーナードジェームス・コスモ、ジェイク・ウィルソン、エイミー・シールズ、ウンミ・モサク
監督:キアラン・フォイ
製作:ケイティ・ホリー、ブライアン・コフィー
製作総指揮: ジリアン・バーリー、デヴィッド・マッケンジー、キーロン・J・ウォルシュ
撮影:ティム・フレミング
脚本:キアラン・フォイ
視覚効果監修:フェリミー・ウッズ
プロダクションデザイン:トム・セイヤー
編集:トニー・カーンズ、ジェイク・ロバーツ
音楽:トムアンドアンディ
特殊メイク効果デザイン:ポール・ハイエット
本編分数:84分
製作国:アイルランド/イギリス
製作年:2012年

”シテデル”というあまり聞きなれない題名の映画。異色のホラーサスペンスという宣伝と、製作国がアイルランドとイギリスということで観てみた。(管理人は、イギリス英語の方が聞き取りやすいので)

DVDを買うほどでもなかったので、Gyaoの無料映画配信で、観てみると、実は面白かった。というより、監督のキアラン・フォイの実体験をベースにしているので、なんとなく説得力があり、主役のアナイリン・バーナード君の演技が良かったので、最後まで目が離せなかった。

宣伝通り、異色のホラー。最初から、中盤までは、殺人者がゾンビなのか、宇宙人なのか、連続殺人者なのか、はたまた精神異常者なのか、わからない。終盤になって、やっと正体がわかるのだが、こんなのってあり~~?って感じ。

あらすじは、元開発地区であった荒れ果てた町で、企業も人も去って行ったさびれたアパートから始まる。若い夫婦も最後まで残っっていたが、住んでいた111号室から出て、引っ越そうとしている。夫トミー(アナイリン・バーナード)は、荷物を先に、1階までおろし、タクシーまで運ぶ。そして、また11階まで、エレベーターで上がり、臨月に近い妻ジョアン(エイミー・シールズ)を迎えに上がる。

ところが、壊れたエレベーターは、11階まで上がったが、扉が開かない。小さなガラスの小窓から、廊下の先の妻が見えるのに。トミーは、何度も"開く"ボタンを押すが、開かない。ボタンから目を話し、廊下の先を見ると、数人のフードをかぶった小柄の集団が、妻の周りにいた。暴漢だと思い、またトミーはエレベーターの扉を何とか開けようとするが、開かない。また妻を見ると、悲鳴とともにジョアンが消え、その後、血だらけの妻が廊下に横たわっていた。

トミーは何とか扉をこじ開け、妻の元に走りよると、血だらけの妻の腹に、注射針が刺さっていた。パニックになったトミーは、大声で助けを呼び、病院へ。

ジョアンは、命は取り留めたが、昏睡状態に陥った。が、胎児は無事出産した。
しかし、トミーは、生まれたばかりの女の子エルサを抱えとまどい、しかも広場恐怖症になっていた。家の中に閉じこもり、いつも周囲を伺い、恐怖におびえながら、エルサの世話だけをしている。グループカウンセリングでも、恐怖を拭い去ることができない。

9か月が経ち、植物状態となった妻、ジョアンの生命維持装置を外すことになった。ジョアンのお葬式に、同席していた神父が、トミーの横を通り過ぎながら言った。「その娘も殺されるぞ」と。かわいいエルサのことだ。

その夜、一人ぼっちになったトミーは悲しみに打ちひしがれていた。とその時、玄関のガラスのドアの先に、人影が・・。フードをかぶった小柄の人がいる。怖さのあまり、トミーは大声で叫ぶが、その謎の人物は、玄関のガラスを割り、中に入ってこようとしている。看護師のマリーに電話をし、次の朝、マリーが来てくれた。神父の言ったことをマリーに話すと、彼は頭がおかしくて、ホスピスに住んでいると言われた。トミーは、昨夜襲われたこと、神父がなぜあんなことを言ったのか知りたくて、神父を訪ねる。

神父(ジェームス・コスモ)は、彼らをやっつけるには、巣窟になっているアパートを爆破させることだと言う。
やはり神父は頭がおかしいと思ったトミー。しかし、彼らの正体を教えてやると言われ、神父とともに、以前のアパートへ。そこで、トミーは数人の謎の集団に襲われそうになる。神父と神父が世話をしている少年、ダニーは襲われなかった。むしろ、ダニーが、トミーに覆いかぶさると、彼らは、その場から去ったのだ。

トミーとエルサは、家に帰れず、マリーに泊めてもらうことにした。翌日、マリーと一緒にバスに乗るため、外出すると、謎の集団がまたあらわれた。マリーは、ただの子供だから気にしないでと言って、おびえるトミーを後に、先に歩き出した。が、その時、マリーは、妻ジョアンと同じく、殺されてしまった。トミーは、エルサの乗ったベビーカーを必至で押しながら逃げる。なんとか、通りかかったバスに乗ったが、そのバスも襲われ、運転手や乗客は、その集団に殺され、トミーも瀕死の状態で、エルサを奪われる。

トミーは何とか命が助かり、神父と彼らの巣窟であるアパートへ行った。そしてエルサを救うことを条件に、アパートを爆破する手伝いをすることになった。


とまあこんなぁ、こんな内容なのだが、結末は、言わないでおこう。謎のフードをかぶった集団はなんなのか、エルサは無事に救えたのか、はたまた、トミーは?。不思議な力のあるダニーの正体は?・・・ただ、エルサが囚われていた場所は、何とも不気味だった。

俳優たちは、ジェームス・コスモ以外は、ほとんど無名だが、それなりに十分インパクトがある。脚本は、監督のキアラン・フォイが書いているが、実体験とは、やはり暴漢に襲われ広場恐怖症になったことらしい。その時の恐怖をこの映画で表そうとした。主役のアナイリン・バーナード君のお蔭で、十分に恐怖は伝わった。目の下のクマに、いつもおびえる表情。そして、エルサを乗せたベビーカーを、背中を丸め、小走りに押していく様は、かわいそうなくらいだった。映画の最後で、そのトミーが一転する。それも、観終わったときの後味の良さだ。

シタデルとは、英語で城塞という意味で、実際、ハイチの世界遺産に登録されているラ・フェリエール山の頂に築かれた巨大な要塞も、シタデルラ・フェリエールと呼ばれる。監督には、謎の集団が住み着く廃墟が、恐怖の城塞に見えたのかもしれない。

ホラーにしては、全体的にあまりショッキングな場面がないので、血がドバー~~とか、首が転がるとか、耳をつんざくような女性の悲鳴がお好きな方は、ちょっと物足りないかもしれない。

が、細かいところは抜きにして、じわ~っとくる怖さは、もしかして身近にあるかも。観終わった後、鏡を見ると、トミーのように目の下にクマができ、わなわなとおびえる自分がいるかも。


なんちゃって、冗談はさておき、この映画は、異色の秀作だと管理人は思うが。




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報道に惑わされるな!という映画3本を紹介。第3弾!『サンキュウ・スモーキング』

洗脳(精神世界)に関連する映画
12 /01 2008
サンキュー・スモーキング (特別編) [DVD]サンキュー・スモーキング (特別編) [DVD]
(2007/09/07)
アーロン・エッカート.マリア・ベロ.キャメロン・ブライト.ケイト・ホームズ

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原題:THANK YOU FOR SMOKING
題名:サンキュー・スモーキング
出演:アーロン・エッカートウィリアム・H・メイシーロバート・デュヴァル、マリア・ベロ、キャメロン・ブライトケイト・ホームズ
製作総指揮 ピーター・シール 、イーロン・マスク 、マックス・レヴチン 、エドワード・R・プレスマン 、ジョン・シュミット 、アレッサンドロ・ケイモン 、マイケル・ビューグ
原作 クリストファー・バックリー
監督:ジェイソン・ライトマン
脚本 ジェイソン・ライトマン
音楽 ロルフ・ケント
本編分数:93分
製作国:アメリカ
製作年:2005年
5.1chサラウンド
これまた報道というよりは、広告宣伝ではあるが、ある意味、公開された情報に洗脳されているという、そしてその恐ろしい舞台裏をみせてくれる。痛快な風刺で、ブラックユーモアだ!

最近お気に入りのアーロン・エッカートが、巧みな話術で、全編、飽きさせない。それに主人公ニック・ネイラー(アーロン・エッカート)の息子役に天才子役と言われているキャメロン・ブライトが出演している。

また、脇を固めるのは、ニックと争うことになるフィニスター上院議院に『ファーゴ』ウィリアム・H・メイシー、タバコ業界の大ボスに名優、『ジョンQ』などのロバート・デュヴァルと、しっかり映画を濃くしてくれている。

主人公のタバコ業界の宣伝マン、ニックは、あくまでも「嘘はついていない。情報を操作しているだけ」という。とにかくニックのせりふを聞いていると、ものは言い様、考え様と教えられる。その話術と機転の速さで、聞く者を納得させ、信じ込ませる。そしてついには、真実と嘘の区別がつかなくなるのである。これはある意味では、洗脳である。

ニックは、タバコ研究アカデミーのスポークスマンで、タバコには害があることを承知で、仕事としてタバコ業界を擁護している。禁煙派の攻撃や拷問にもあうが、仕事と割り切って、明るく前向きに生きている。この拷問が面白い。喫煙者の身体ににニコチンパッチを貼りまくる。喫煙者はたまらないらしい。

アーロン・エッカートは、ジュリア・ロバーツの恋人役となった『エリン・ブロコビッチ』や、キャサリン・ゼタ・ジョーンズと共演した『幸せのレシピ』でもご存知の方は多いと思うが、女性や子供に好かれ、優しく、ユーモアがあり、チャーミングであり、決して裏切らない、つまり、信じられる男を演じたら、いまや右にでるものはいないほどの男優である。

その彼が言うのだから、世界中のほとんどの人が彼の言うことを信じるといっていいのだ。ベストマッチキャストだ。

もともと原作は、クリストガー・バックリーの「ニコチン・ウォーズ」で、抱腹絶倒の痛烈な笑いが人気を呼んだ小説である。

最近は、喫煙コーナーなどがあって、喫煙者はかなり隔離されているが、古今東西、タバコの歴史は長い。映画や小説や舞台のシーンで、よくタバコが小道具として、用いられる。ハンフリー・ボガードからタバコを失くしたら、カルメンがホセと出会うとき、工場から出てきて一服するとき、タバコがなかったら、『夕陽のガンマン』のモンコが葉巻をくわえてなかったら・・・

この映画の中にも、俳優がタバコを吸うシーンを宣伝に利用している。タバコがかっこいいとか、もてる男はタバコを吸うとか、なにやかやと好印象を与え、正当化する。

タバコはさておき、情報操作による我々への影響は、現在では計り知れない。前述に洗脳と書いたが、多神教の日本人は、信仰のない人が多い。しかしである。信仰や宗教に匹敵するするものは、世の中にたんとあるのではないだろうか?家族や友達が言って信じないことを、他人である視も知らないある人物が言うと、信じることもある。つまり洗脳されることもある。

そこで、何が真実で正しいことなのかが問われるだろう。自分の信じていることは間違っていないのか?それを見つけるためには何が必要なのか?

多くの知識と教養が、それらを左右するのだと、管理人は思うのである。

昔、”知ってても知らないふりをするより、知らないのに知ったかぶりするほうが良い”と言った人がいたが、”ちょこっと知ってて、知ってるふりをするより、いっぱい真実を知ってて活用する”方がbestだと思うけど。

まぁ~でも、世の中には知らないでもいいこと、知らないほうが良かったってこと、たくさんあるよなぁ・・・




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報道に惑わされるな!という映画3本を紹介。第2弾!『ヒーロー~靴をなくした天使』

洗脳(精神世界)に関連する映画
11 /26 2008
ヒーロー~靴をなくした天使~ [DVD]ヒーロー~靴をなくした天使~ [DVD]
(1999/07/23)
ダスティン・ホフマンジーナ・デイヴィス

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原題:Hero(Accidental Hero)
題名:ヒーロー~靴をなくした天使
出演:ダスティン・ホフマンジーナ・デイヴィスアンディ・ガルシアジョーン・キューザック、ケヴィン・J・オコナー 、モーリー・チェイキン、スティーブン・トボロウスキー
製作総指揮:ジョセフ・M・カラチオロ、アルヴィン・サージェント
製作:ローラ・ジスキン
原案:ローラ・ジスキン、デイヴィッド・ピープルズ
監督:スティーブン・フリアーズ
撮影:オリヴァー・ステイプルトン
脚本:デイヴィッド・ピープルズ
音楽:ジョージ・フェントン
美術:デニス・ガスナー
本編分数:115分
製作国:アメリカ
製作年:1992年
この映画も、『マッド・シティ』と同様に、報道に惑わされ、世論に押され、間違ったヒーローを創り上げた話だ。どちらもダスティン・ホフマンが出演している。彼が出ているとなんとなく説得力があり、引き込まれ、観客は同調する。演技力のなせる業か?

この映画の良いところは、最後にダスティン・ホフマン演じる本当のヒーローが、アンディ・ガルシア演じる嘘のヒーローを、精神的に救い、静かに去っていくところだ。後味の良い、ほのぼのとした結末だ。

あらすじは、ダスティン・ホフマン演じるバーニーというコソ泥が、保釈延長期間に息子を映画に連れて行く約束をして、気もそぞろに車を走らせていた。ところが、運の悪いことにエンストしてしまった。そしてまた、運の悪いことに目の前に旅客機が墜落してしまった。炎上する飛行機の中から、助けを呼ぶ声を聞きながら、早く息子ジョーイに会いたいと焦るバーニー。こんなときって、人間の本性というか、人間性が湧き出てくるのだろうか、バーニーは、焦りながらも、助けを呼ぶ声のほうへ行き、川の中にずぶずぶと入り、乗客を一人ひとり背負い、岸へ運び助ける。

全員を必死の思いで助けたバーニーは、このとき片方の靴を失くしてしまう。しかし、ジョーイとの約束の時間に遅れると思い、急いでヒッチハイクをして、別れた妻の家へと向かう。その途中、車に乗せてくれたホームレスの男に、パニックになりながらも、今あった事故の話や、失くした靴の話を一部始終話した。やっとの思いで迎えにきた父親の足元を見たジョーイは、彼が靴を履いていないことに気づいた。

一方、墜落した飛行機に乗っていた売れっ子テレビ・レポーターのゲイル・ゲイリー(ジーナ・デイヴィス)は、自分も含めて、乗客たちを助けてくれた男を何とか探したい、そして名もつげず現場を立ち去った男を、ヒーローに仕立て上げ、報道を通じて、賞金100万ドルをつけた。100万ドルと知った男たちは、われもわれもと名乗り出て、テレビ局へ押し寄せてきた。

唯一の手がかりは、片方の靴だった。現場からヒーローの靴が見つかったのだ。もう片方の靴を持っている者がヒーローだ。

しばらくして、自分が乗客を助けた本人だと片方の靴を持って来た男は、アンディ・ガルシア演じるジョン・バーバーだった。彼こそが、事故直後にバーニーを車に拾い、その片方の靴をもらったホームレスだった。ジョン・バーバーは、最初は金欲しさに名乗り出たが、同じホームレスを救いたくて、報道を通じて、視聴者に援助を呼びかけた。この類稀なき心優しい男は、ヒーローに相応しかった。しかして、密着取材したレポーターゲイルも、いつしか彼に思いを寄せるようになったが、なぜか事故の検証をしていく内に、彼が恩人ではないことに気づかされていき、葛藤するようになる。

そしてジョン・バーバー自身も、本性と人間性が、自己嫌悪に陥らせ、とうとう飛び降り自殺を図ろうとするのだ。

テレビでこのことを知ったバーニーは、彼を救えるのは自分しかないと思い、まさに飛び降りろうとしているバーバーに、息子の学費代だけくれたら、真実を隠し、このままバーバーをヒーローのままにすると説得した。バーバーは承知し、自殺を思いとどまる。

あらすじだけを聞くと、なぜ、視聴者は、報道から真実を知ることができないのか?と思う。
しかし、反面、真実を知ってどうなるのか?バーニーがヒーローと報道され、バーバーが嘘つきになる。

これは映画の中だけの話だが、なんとなく、報道って、創り上げられたものじゃないかな~。我々は、テレビや新聞で、一部始終を知ることはできない。報道機関は、得た情報を少しずつはしょって、そして編集されたものだけを知らしめる。見方や捉え方は、個人個人違うけど、すべての真実を、視聴者は、報道から知ることはできないのだ。

本来、報道とは、真実を客観的に広く公表・伝達することであり、憶測や推測で歪曲されたり、偏った思想に影響を受けてはならない。どうも今の日本の報道は本道をはずしているような気がする。皆さんはどう思う?

この映画の最後で、コソ泥バーニーは、真実を息子のジョーイにだけ話す。息子にとってだけ、父親はヒーローで良いのだ、というのは、いかにもアメリカらしい。


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報道に惑わされるな!という映画3本を紹介。第1弾!『マッド・シティ』

洗脳(精神世界)に関連する映画
11 /19 2008
マッド・シティマッド・シティ
(2007/11/02)
ダスティン・ホフマン

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原題:MAD CITY
題名:マッド・シティ
出演:ダスティン・ホフマンジョン・トラボルタ、アラン・アルダ、ミア・カーシュナー、ウィリアム・アザートン
製作:アーノルド・コペルソン、アン・コペルソン
原案:トム・マシューズ、エリック・ウィリアムス
監督:コスタ・ガブラス
撮影:パトリック・ブロシェ
脚本:トム・マシューズ
音楽:トーマス・ニューマン
美術:キャサリン・ハードウィック
本編分数:115分
製作国:アメリカ
製作年:1997年
報道や世論というのは、人間の人生を左右させるほどの大きな力を持っている。ちょっとした発言が、報道の波に乗ると、いろいろな世論に左右され、本来の意味を失っていく可能性もなきにしもあらずである。

情報化社会に生きる現代人にとって、インターネットやテレビや新聞などのマスコミの情報は、不可欠である。それゆえに、何が真実なのか?、誤った情報はないか?どのような情報が必要なのか?などなどを、我々は見極めなければならない、膨大な情報から。

昭和30年代初めに、テレビが各家庭に普及し始めたとき、「一億、総白痴化」といわれた。誰もがテレビを観て、テレビの情報を信じた。一方的にものを言うテレビに洗脳されるという揶揄である。
新聞報道にも似通った面があるが・・・

幸いにも、現代はインターネットの普及で、テレビや新聞が報道しない情報も入手できる。そんな時、なぜ、テレビでは、なぜこれを報道しないの?新聞の情報は間違ってない?なんてことも、我々は考えるのである。

インターネットで情報を収集している比較的若い世代の方が、新聞だけ、またはテレビだけしか見ない世代よりも、一層、真実の報道を得ることができると感じている。

さてさて、前置きが長くなったが、報道の恐ろしさを知らしめてくれる映画を、続けて、3本紹介しよう、な~んて気になった。

その第1弾は、『マッド・シティ』である。

ダスティン・ホフマンとジョン・トラボルタの共演となれば、ご存知の方も多いかと思うが、ネットワークではやり手の取材記者のマックス(ダスティン・ホフマン)が、ある生中継で、アンカーマンに恥をかかせたため、地方局へ左遷された。マックスは、いつか本局へ帰りたいと機をうかがっていた。

そんな矢先、ある自然博物館に取材に来たマックスは、博物館を解雇された男、サム(ジョン・トラボルタ)が、ライフルを振り回し、館長に抗議しているところに出くわす。そしてサムは、同僚の黒人警備員を誤って撃ってしまう。マックスは、これをチャンスと思い、博物館に立てこもったサムを独占中継する。この報道に世論がうごめいた。低所得者のサムを解雇した博物館側に抗議する者、黒人警備員を撃ってしまったことにより、差別主義者だと批判する者、さまざまな人々の関心がこの報道に寄せられ、サムは一躍スターのような存在になった。報道が偶像を創り上げた。博物館の前では、サムの似顔絵入りのTシャツが売られるまでになった。

サムは、ただ、解雇を撤回してもらい、元のような生活に戻りたいだけだったのに、マックスに言われるまま、世論に惑わされながらも、正直な気持ちをカメラに向かってしゃべっただけだった・・

しかし結末は、犯罪者として追い詰められ、自ら持っていたダイナマイトで自殺する。

最後にむらがる報道陣に囲まれたマックスは、「殺したのは我々だ!」と叫ぶ。

映画が終わった後、味気ない気持ちになる。なぜ、サムは死ななければならなかったのか?マックスの報道は正しかったのか?

この映画は報道の恐ろしさを描いている。創られたシナリオの中に生身の人間を置いているのだ。

得てして、社会派ドラマは考えさせられる向きがあるが、管理人は、どうも昨今のテレビや新聞の報道が信じられないことが多すぎると思っている。なぜこのような社会になったのか?我々は、真実や本質を常に追究する姿勢をもたなければ、サムになる。

な~んちゃって。



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今までにない異色のサイコサスペンス!一見の価値あり!

洗脳(精神世界)に関連する映画
01 /17 2008
アイデンティティー コレクターズ・エディション [DVD]アイデンティティー コレクターズ・エディション [DVD]
(2004/02/06)
ジョン・キューザックレイ・リオッタ

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原題: IDENTITY
題名:アイデンティティ
出演:ジョン・キューザックレイ・リオッタ、アマンダ・ピート、アルフレッド・モリーナ、プルイット・テイラー・ヴィンス、アルフレッド・モリナ
製作:キャシー・コンラッド
監督:ジェームズ・マンゴールド
撮影:フェドン・パパマイケル
脚本:マイケル・クーニー
本編分数:105分
製作国:アメリカ
製作年:2003年
大好きなジョン・キューザックレイ・リオッタに、監督が『17歳のカルテ』ジェームズ・マンゴールドと聞いて観てみたら、『スパイダーマン2』のドクター・オクトパス役だったアルフレッド・モリナも、死刑囚の弁護をした精神科医師の役で出演していた。これはこれはと思いつつ見入っていたら、内容は1軒のモーテルに、引き寄せられたかのような男女10人が、次々と殺されていくサスペンスだった。

嵐の夜にモーテルに釘付け。一人で外に出なきゃいいのに逃げ惑い、とうとう殺される、なんて、似たような映画は随分あるが、この映画はちと毛色が違う!



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若きアンソニー・ホプキンスの腹話術師がみもの!リチャード・アッテンボロー監督が放つ、サイコの傑作!

洗脳(精神世界)に関連する映画
04 /11 2007
マジック [DVD]マジック [DVD]
(2010/05/28)
アンソニー・ホプキンス

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原題:MAGIC
題名:マジック
出演:アンソニー・ホプキンスアン・マーグレットパージェス・メレディスエド・ローター
製作:G・O・エリクソン
監督:リチャード・アッテンボロー
原作/脚本:ウィリアム・ゴールドマン
音楽:ジェリー・ゴールドスミス
本編分数:107分
製作国:アメリカ
製作年:1978年
『羊たちの沈黙』、『日の名残り』『ハワーズ・エンド』などなど、数々の映画にその天才的な演技を披露しているアンソニー・ホプキンスが、腹話術師となり、人形に同化してしまう異常者を演じている。ホプキンスファンなら必見である。

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精神世界をビジュアルで芸術的に描いたらこうなる?!

洗脳(精神世界)に関連する映画
03 /16 2007
ザ・セル ザ・セル
ジェニファー・ロペス (2002/08/23)
ジェネオン エンタテインメント
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原題:The Cell
題名:ザ・セル
出演:ジェニファー・ロペス、ヴィンセント・ドノフリオ
監督:ターセム・シン
本編分数:109分
製作国:アメリカ
製作年:2000年
最先端の技術で、人の精神世界に入り込み、治療をおこなう心理学者キャサリン(ジェニファー・ロペス)が、FBIの依頼で、連続殺人犯にこの治療ををおこなうことになった・・



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近未来の恐怖!脳に埋め込まれたチップで、記憶を編集する。洗脳できるかも・

洗脳(精神世界)に関連する映画
03 /08 2007
ファイナル・カットファイナル・カット
ロビン・ウィリアムズ (2006/06/21)
ポニーキャニオン
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原題:The Final Cut
題名:ファイナル・カット
主演:ロビン・ウィリアムズ
監督:オマール・ナイーム
本編分数:94分
製作国:アメリカ
製作年:2005年
近未来、20人に一人に記憶チップ(ゾ-イ・チップ)が埋め込まれていて、死後、編集され、追悼会で上映されるという近未来のSFだ。

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マインドコントロール・洗脳をあつかっている映画は?

洗脳(精神世界)に関連する映画
01 /17 2007
”洗脳”なんて、やな言葉ですよね。

だけど、映画の中でよくあつかわれるってことは、話題性があり、問題視している監督や製作者、また脚本家たちがいるってこと。

特に、戦争で使われる殺人兵器として、兵隊をマインドコントロールするなんて・・ショックですよね。
病気を治すためではなく、非人道的な方法で使われたことは、映画を通してでも知っておきたい。

これは、メル・ギブソンとジュリア・ロバーツの若かりし時の映画だけど、メルの演技が印象的でした。偶然、出会ったような二人だったけど、深い因縁があり、それが徐々に解明されていく流れは、はまってしまった。強大な組織のことをジェリー(メル・ギブソン)は、”やつら”と言って、最後まで、観ている者にそれが誰だか教えない!
でも、メル・ギブソンって『マッドマックス』を観て以来、死なない男って感じだから、ある意味安心だった。

映画は”TRUE STORY”をよくあつかう。”事実は小説より奇なり”なんだろうか?必ずしもすべて作り話じゃないってこと!
陰謀のセオリー 陰謀のセオリー
メル・ギブソン (2006/09/08)
ワーナー・ホーム・ビデオ
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主演:メル・ギブソンジュリア・ロバーツ
監督:リチャード・ドナー
本編分数:135分
製作国:アメリカ

”次に紹介するのは、デンゼル・ワシントンの『クライシス・オブ・アメリカ』だ。
これも洗脳の恐怖をあつかった映画で、『陰謀のセオリー』よりもエスカレートしている。なぜかって。脳にチップを埋め込むんですよ~。ぎょえ~~~って感じ。そして、メリル・ストリープ演じる母親からの電話の声で、湾岸戦争の英雄ショー(リーヴ・シュレイヴァー)が、反応するとこなんて、恐怖~恐怖~

監督が『羊たちの沈黙』のジョナサン・デミだから、心理的な描写がうまい。

クライシス・オブ・アメリカ スペシャル・コレクターズ・エディション クライシス・オブ・アメリカ スペシャル・コレクターズ・エディション
デンゼル・ワシントン (2006/09/08)
パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
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主演:デンゼル・ワシントン
監督:ジョナサン・デミ
本編分数:130分
製作国:アメリカ
dts 5.1chドルビーデジタル

”もう一つ紹介するのは、(だんだんエスカレートするよ~。自分で書いててシーンを思い出してぞっとしている。)キューブリック監督の『時計仕掛けのオレンジ』。

内容は、近未来の犯罪者が、洗脳によって、凶悪な殺人者から虫も殺さない善人になるのだが・・最後にブラック・ユーモアが待っている。

最初にこの映画を観たとき、ショックだった。無秩序と暴力を最大限に観せるが、何故か芸術的な映像にとりつかれるような思いがしたことを覚えている。キューブリックならではだろう。

主演のアレックスを演じたマルコム・マクドウェルは、暴力シーンのリハーサルで監督に「君の好きな歌を歌いながら暴力しろ」と言われ、ジーン・ケリーの「雨に唄えば」を歌った。この歌は恋を謳歌する喜びの歌なんだけどね。ギャップが怖い!

とにかく、前の2作品ともども必見です。

<つぶやき・・>(どうも一作品だけでは、満足できなくって、ついつい2,3本紹介してしまいます、というか、観てしまう。
これぞ、映画三昧!


時計じかけのオレンジ 時計じかけのオレンジ
マルコム・マクドウェル (2001/08/23)
ワーナー・ホーム・ビデオ
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主演:マルコム・マクドウェル
監督:スタンリー・キューブリック
本編分数:137分
製作国:イギリス



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