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負けざる者/不可能を可能にした男たち

アフリカを舞台にした映画
12 /16 2013
インビクタス / 負けざる者たち Blu-ray&DVDセット(初回限定生産)インビクタス / 負けざる者たち Blu-ray&DVDセット(初回限定生産)
(2010/07/14)
モーガン・フリーマン、マット・デイモン 他

商品詳細を見る

原題:INVICTUS
題名:インビクタス/負けざる者たち
出演:モーガン・フリーマンマット・ディモン、レレティ・クマロ、マット・スターン、ザック・フィナティ、トニー・キゴロギ、パトリック・モフォケン、マット・スターン、パトリック・リスター
製作:ロリー・マクレアリー、ロバート・ロレンツ、メイス・ニューフェルド、クリント・イーストウッド
監督:クリント・イーストウッド
撮影:トム・スターン
脚本:アンソニー・ベッカム
原作:ジョン・カーリン
音楽:カイル・イーストウッド、マイケル・スティーヴンス
本編分数:134分
製作国:アメリカ
製作年:2009年
ドルビーデジタル 5.1chサラウンド

前回『遠い夜明け』の記事でも書いたが、ネルソン・マンデラが、大統領になってから、国をひとつにしようと思いついたのが、この映画で描かれている、ラグビーのワールドカップ優勝だ。

マンデラは、1964年に終身刑を受け、なんと27年間も獄中生活を余儀なくされた。彼が釈放されたのは1990年。1994年に大統領に選出され、翌年の95年5月に、ラグビーのワールドカップが、この南アフリカ共和国で開催された。

それまで、この国でラグビーは、ヨーロッパ系白人のスポーツであり、アフリカ系には不人気だった。95年のW杯の時も、スプリングボクスというチームには黒人は、一人しかいない。チェスター・ウィリアムだ。

つまり、マンデラ大統領は、このチームが南アフリカで、黒人と白人の和解と、団結の象徴になると考えた。アパルトヘイトのおかげで、世界から制裁を受け、スプリングボクスの成績も低迷し、W杯では、予選落ちするだろうと言われていたが、マンデラは、チームのキャプテンである、フランソワ・ピナールをお茶に呼び、激励する。

この時のシーンは、モーガン・フリーマン演じるマンデラが、マット・ディモン演じるピナールキャプテンに、自らが紅茶を入れて、次のように言う。

「君は、不可能を可能にするため、どのようにして自分を駆り立てる?周囲をその気にさせるのは?」と。
さらに「この国も、今、不可能を可能にしなければならない」と。

映画の中で、ピナール(マット・ディモン)は、長い獄中生活に陥れた人たちを、許せる人が大統領なんだと言っている。
そしてマンデラ大統領は、アフリカ系黒人の、報復の時がきたと、奇声をあげている集会場で、今こそ我々が変わる時だ。この国の将来は、彼らを許すことから始まると、皆を説得するのだった。

映画は、ほとんどが真実に基づき、忠実に描かれている。事実は小説より奇なり。予選落ちにもなろうかという、弱小チームが、世界一になった。出せる力を100%ではなく、120%出したのだ。これは、感動以外の何物でもない。この偉業で、南アフリカ共和国は、ひとつになり、世界から賛美を浴びることになる。

そして、映画の中で、マンデラ大統領が、ピナールキャプテンに手渡す手紙には、一遍の詩が書かれていた。
インビクタスと題された詩は、「我が運命を決めるのは我なり、我が魂を制するのは我なり」である。この詩は、英国の詩人ウィリアム・アーネスト・ヘンリーの詩「インビクタス」の一節で、運命に負けない不屈の精神を歌っている。

モーガン・フリーマンは、ご存じのとおり、数々の映画で、名脇役を演じてきた俳優である。イーストウッドとタッグを組んだ『ミリオンダラーベイビー』で、遅すぎるアカデミー助演男優賞を受賞した。管理人としては、往年の名女優ジェシカ・タンディと共演した『ドライビング Missデイジー』や、ティム・ロビンスと共演した『ショーシャンクの空に』などが、特に印象に残っている。

フランソワ・ピナール演じるマット・ディモンは、俳優でもあるが、脚本家でもあり、1997年製作の『グッドウィルハンティング/旅立ち』で、主役を演じながらも脚本を書き、アカデミー脚本賞を受賞している。その後も、ヒット作に次々と出演している。

監督のクリント・イーストウッドだが、若い時は、『荒野の用心棒』1964年や『ダーティーハリー』1971年~シリーズなど、アウトローを演じ、監督としても、『ペイルライダー』1985年や『許されざる者』1992年など、どちらかというと、悪者をやっつける正義のヒーローが多かった。しかし、2003年の『ミスティックリバー』ぐらいからだろうか、『ミリオンダラーベイビー』や、『チェンジリング』のように、苦悩する人々を描き出している。年の功なのだろう。老練なドラマが多くなったような気がする。
1930年生まれだから、今年は83歳。ますます磨きがかかっている。

この映画の圧巻は、ニュージーランドのオールブラックスとの決勝戦だ。彼らは、試合前に必ず、マオリ族の戦士の”ハカ”を踊り、相手を威嚇する。全身黒づくめのユニホームで大声を上げながら踊るのは、かなり迫力がある。当時、このチームには、怪物がいた。ジョナ・ロムーだ。暴走機関車とか、空飛ぶ巨象と言われ、彼にボールを渡せば、爆走しトライする。

この年、日本もニュージーランドとあたり、17対145という大敗を期した。実は、管理人は、同じ年に、イギリスに滞在していて、知り合いのイギリス人たちにからかわれ、かなり恥ずかしい思いをした。言い訳として、日本人で体の大きな人は、相撲や柔道の道に進む人が多いからと・・

話はそれたが、この決勝戦は、実際の試合と全く同じで、日本と違って、徹底的にロムーをタックルした。一人では絶対だめなので、常に3,4人でタックルする。これが、まず、南アフリカチームの作戦だった。ロムーを止めろだ。両チームとも、一つもトライがなく、キック合戦のシーソーゲームだった。

そして試合終了後のロスタイムで、スクラムから出たボールがパスされ、ゴール正面からキックする。弧を描く楕円の白いボールが、スローモーションで映し出される。観客が息を呑むときで、音はない。ボールがボールポストに入った瞬間、ゴーッという観客席からの歓声が、スタジアムにひびく。そして、ノーサイド。

まさに奇跡の瞬間である。

この瞬間に、南アフリカ共和国は、不可能を可能にしたのだ。




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ネルソン・マンデラ逝去を悼み、人種差別や戦争のない世界をめざそう!

アフリカを舞台にした映画
12 /08 2013
遠い夜明け [DVD]遠い夜明け [DVD]
(2012/05/09)
ケビン・クラインデンゼル・ワシントン

商品詳細を見る
原題:CRY FREEDOM
題名:遠い夜明け
出演:ケビン・クラインデンゼル・ワシントン、ペネロープ・ウィルトン、ジョゼット・シモン
製作:リチャード・アッテンボロー
監督:リチャード・アッテンボロー
撮影:ロニー・テイラー
脚本:ジョン・ブライレー
原作:ドナルド・ウッズ
音楽:ジョージ・フェントン、ジョナス・グワングワ
美術:スチュアート・クレイグ
本編分数:158分
製作国:イギリス
製作年:1987年
ドルビーデジタル 5.1chサラウンド

2013年12月8日、南アフリカ共和国の初代大統領であるネルソン・マンデラ氏が亡くなった。追悼の意味を込めて、この記事を書いてみた。

マンデラは、27年間も投獄されながらも、南アフリカに民主主義をもたらし、国父となった。1995年、南アフリカ共和国で、ラグビーのワールドカップが開催された。大統領となったマンデラは、国を一つにしようと、この大会で、優勝することをめざす。そして、世界の強豪たち、特にニュージーランドを破り、見事世界一となり、国民をひとつにした。この奇跡のような物話は、”インビクタス/負けざる者たち”として、2009年に、クリント・イーストウッド監督、モーガン・フリーマン主演の映画をご存知の方も多いだろう。

まぁーこの映画は、またの機会にして、今回は、管理人が最初にアパルトヘイトを扱った映画で、衝撃を受けた作品をご紹介したい。

豊かな資源と自然を持つアフリカ大陸。この映画は、その最南端の国で起こった悲惨な歴史的事実をドラマにしている。

アパルトヘイト(人種隔離政策)は、1948年から、1994年に完全撤廃されるまで、半世紀余り続いた。その間、この人種差別の反対運動に関わった人々への数多くの投獄・軟禁・裁判のない死罪・殺戮があった。

1970年代に、このアパルトヘイトの渦中にあった黒人解放運動家スティーブ・ビコと彼に影響を受けた白人記者ドナルド・ウッズを主軸に、実際にあった非人道的な事実を、映画というメディアと通して、世界に知らしめた。

多くのアパルトヘイトを扱った映画があるが、デンゼル・ワシントンとケヴビン・クラインという名優の演技が、社会派だけではなく、映画ファンの多くを魅了した。さらにケヴィン・クラインが演じる、南アフリカ共和国の有力紙デイリー・ディスパッチ紙の白人記者、ドナルド・ウッズ本人の原作が、真実ゆえに、考えさせられる映画だった。

アパルトヘイトについては、以前、この映画三昧で紹介した『ホテル・ルワンダ』で、説明しているので割愛したい。

主人公のスティーブ・ビコは、非白人(黒人、インド、パキスタン、マレーシアなどからのアジア系住民や、カラードとよばれる混血民という)規定に真っ向から反対し、1968年、ナタール大学の医学生だったビコは黒人だけの学生組織「南アフリカ学生機構」を結成し、黒人解放運動を開始した。ビコは黒人意識運動を提唱し、白人人種主義のすべての犠牲者への連帯をよびかけた。

1973年にはビコの言論活動が禁止されたものの、ビコは各種プロジェクトを通じて実践をおこない、黒人意識運動は南アフリカ全土に広まっていった。この政治意識の高まりを背景に、1976年にはアフリカーンス語の教育強制に反発した黒人がソウェト蜂起を起こす。当時のバルタザール・フォルスター政権はこれを武力で弾圧したものの、この事件は国外のアパルトヘイトへの目をいよいよ厳しいものとし、また国内での抵抗運動はこれをきっかけに再び盛り上がっていった。

1973年3月初めSASOの7人の指導者とともに活動禁止処分を受ける。郷里のキングウィリアムズタウンに行動を限定され、BCP東ケープ支部を設立し、1975年末にBCPでの活動を禁止する追加条項が加えられるまで活動する。
1975年、ジメレ信託基金の設立に尽力する。やがて、テロリズム法第6条により1976年8月から12月まで101日間拘留された後、起訴されないまま釈放された。

1977年1月、BPC(黒人人民会議)の初代名誉議長職に任命された。1977年8月18日、再びテロリズム法第6条で拘禁され、ポートエリザベスにて警察により拷問を受け、その後、プレトリアまで、救命設備もない、普通の車にて移送される。ポートエリザベス - プレトリア間の距離は約700マイル(約1100km)で、日本の東京 - 福岡間(=東海道・山陽新幹線)の距離に相当する。移送先のプレトリアで拷問による脳挫傷の為死去。だがこの時、警察はハンガー・ストライキによる死亡と偽り、公表した。この件に関し、当時の法務大臣(Minister of Justice and the Police)であった、ジミー・クルーガー(en:Jimmy Kruger)は、アフリカーンス語で、"Dit laat my koud"(= "It leaves me cold." 日本語で「同情に値しない」の意)と言い放った。(ウィキペディアより)


ビコをデンゼル・ワシントン、ウッズをケビン・クラインが演じている。双方とも火花を散らすような名演技で、素晴らしかった。特に、ビコが、民衆に演説する場面と、拷問を受ける場面では、毅然とした演技のできる役者は、ワシントン以外にはいないのではと、思ったくらいだ。

また、終盤で、ウッズが、戦乱の中を必至に潜り抜け、命がけで守ろうとした記事が、国外に出るところは、手に汗握るシーンだ。そして、映画が終わった後に、BGMとともに流される字幕は、これまで、亡くなった黒人活動家の名前だった。名前とともに獄死や拷問死、縛り首などの死因もだ。衝撃的なラストだ。

勇気と希望を持つことが、何と人間を強くすることだろう。そして、自分の力を120%出せるかもしれないと、思わせる映画だ。必見である。



1974年にエチオピア北東部ハダール村付近で約350万年前の化石人骨が発見された。アウストラロピテクス・アファレンシス(アファール猿人)の中で最も初期に発見されたもので、約40%にあたる骨が、まとまって見つかり、この化石は、”ルーシー”と名付けられた。(ウィキペディアより)

”ルーシー”は、最古の類人猿で、人類の祖先とされている。彼女の子孫は、アフリカ大陸からユーラシア大陸へ渡り、地球上のあちらこちらで、子孫を繁栄した。実際に、イギリスの遺伝学の学者が、同じDNAを持った人々を世界中で、探しだし、その軌跡を追っている。(これは、ナショナル・ジオグラフィックでも報道された)

つまり、人類は皆、親戚なのだ。だが、いまだに世界中のあちこちで、紛争が絶えない。悲しいことだが、人間の性(さが)なのか、人の中に棲む邪悪のせいなのか、民族闘争に終わりを告げる時は来るのか・・・・




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クリント・イーストウッドの出世作!マカロニウエスタンのはしりともいえる傑作!

ストレスがたまったときに観る映画
01 /29 2008
夕陽のガンマン アルティメット・エディション [DVD]夕陽のガンマン アルティメット・エディション [DVD]
(2007/02/02)
クリント・イーストウッドリー・ヴァン・クリーフ

商品詳細を見る
原題:FOR A FEW DOLLARS MORE
題名:夕陽のガンマン
出演:クリント・イーストウッドリー・ヴァン・クリーフ、ジャン・マリア・ポロンテ
製作:アルベルト・グリマルディ
監督/制作/原作:セルジオ・レオーネ
撮影:マッシモ・ダラマーノ
音楽:エンニオ・モリコーネ
脚色:ルチアーノ・ヴィンセンツォーニ
本編分数:132分
製作国:イタリア
製作年:1965年
アカデミー賞監督賞を受賞したクリント・イーストウッドの出世作で、彼の原点でともいえるマカロニウエスタン!

『ベン・ハー』などで助監督をしていたセルジオ・レオーネは、監督として第2作目の『荒野の用心棒』で組んだクリント・イーストウッドと再び手を組み、原作から制作、監督をこなし、大ヒットを飛ばした作品だ。
『荒野の用心棒』では、日本の名監督・黒澤明の『用心棒』を盗作したとして話題になり、利益も出なかったらしいが、この作品は大当たりだった。


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コンピューターの盲点をつく!

コンピューターに関する映画
01 /19 2007
ザ・インターネット ザ・インターネット
サンドラ・ブロック (2007/02/16)
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
この商品の詳細を見る

原題:THE NET
題名:ザ・インターネット
主演:サンドラ・ブロク
監督:アーウィン・ウィンクラー
本編分数:114分
製作国:アメリカ
製作年:1995年
5.1chサラウンド

IT業界の裏を暴く!

サンドラ・ブロック主演の『ザ・インターネット』を久しぶりに観た。まだ、ITが一般人に普及されていない頃で、特殊な技術をもつプロが活躍する舞台として、この業界を見せてくれた。


続きを読むと関連してもう一つ紹介!

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eigazanmai

映画・えいが・EIGA・CINEMA・MOVIEは人生になくてはならないもの、我が映画館へようこそ!!

記事中に、いくつも作品がでてきます。
続きを読むと、関連作品や映画にまつわる話を紹介してますので、どうぞ最後まで楽しんでご覧下さい!

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