戦争に巻き込まれた子を逞しい母が救う!

衝撃的な戦争映画
10 /17 2016

原題:AVGUST. VOSMOGO題名:オーガストウォーズ
出演:スベトラーナ・イヴァーノヴナ, エゴール・ベロエフ, マクシム・マトヴェーエフ
監督:ジャニック・ファイジエフ
製作:ジャニック・フェイジエフ
撮影:セルゲイ・トロフィモフ
脚本:ジャニック・フェイジエフ 、 マイケル・A・ラーナー
音楽:ルスラン・ムラトフ
編集:デニス・ヴァークラー
本編分数:132分
製作国:ロシア
製作年:2012年

現在、世界中で、20億人の人々が、何らかの紛争や戦争に巻き込まれている。地球の人口の3人に1人だ。
この映画も、2008年の南オセチア紛争を題材にしている。
南オセチアをめぐり、ロシアとグルジアが戦争を起こした。どちらが起こしたかは、定かではないが、戦争とは、ちょっとしたきっかけで起きるものだ。

いずれにしても、政治や権力、軍需企業の利益のために、一般市民が巻き込まれるのは、たまったものではない。

現在の戦争や紛争は、民族紛争がほとんどだ。南オセチアは、ロシア革命後、グルジアに編入されたが、北オセチアは、旧ソビエト連邦に入った。
南北オセチアは、オセット人が多く、グルジアは、タリシュ人が多くを占めている。はからずも、そこに民族紛争が起き、南オセチアは、独立し共和国になったが、北オセチアと同様に、現ロシア連邦に入りたい。グルジアは、渡さない。そこで、睨み合いが続いているわけだ。

この映画は、南オセチアのツヒンヴァリという町の近くにある祖父母の家に、取り残された男の子を救おうと、ロシア人の母親が奮闘する話だ。

5歳の男の子チョーマ(アルチョム・ファディエフ)は、いつも妄想の中にいる。自分は、コスモボーイで、ロボットと共に、闇の帝王から、魔法の粉を取り戻すという使命があるのだ。シングルマザーのクセーニア(スヴェトラーナ・イワノーワ)が、車の中で話しかけても、後ろからくる青いトラックが、闇の帝王となり、自分と母を襲ってくる。

映画では、実際に、チョーマの妄想を映像化しているので面白い。トランスフォーマーさながら、トラックが、パシフィックリムに出てくるような、大型のロボットに変身して、追いかけてくる。チョーマは、大型ロボットが、追いかけてくるので、恐ろしく不安そうな顔をしているが、母親のクセーニアは、車が横転しようが、飛ぼうが、闇の帝王に車を押しつぶされようが、全く表情を変えずに、チョーマに話しかけている。このギャップが面白い。

クセーニアは、現在、恋人がいて、いつまでもシングルマザーでいたくないと願っていた。恋人のエーゼルを自宅に招き、大学教授をしている母とチョーマと会食しているとき、チョーマは、エーゼルが、椅子で大事なロボットのおもちゃを壊してしまい、妄想でエーゼルを殴ってしまう。ちょうどそのとき、別れた夫のザウール(ユゴール・ベロエフ)から電話があり、ツヒンヴァリにいる祖父母が、チョーマに会いたがっているので、飛行機に乗せてくれという。クセーニアは、最初は断るが、チョーマがいない間に、エーゼルと過ごせると思い、承諾した。

チョーマを空港で、夫の戦友に預けた後、家に帰りバックパックをしていたら、母親が、戦争が起きたという。その戦闘場所が、ツヒンヴァリだった。クセーニアは、せっかくエーゼルと過ごすつもりでいたが、エーゼルの会社に行き、彼がセックスだけが目当てだったことに気づき、チョーマのいるツヒンヴァリに行くことにした。

ところが、すでに戦争状態。ツヒンヴァリに行くバスはなかった。が、どこでも同じだが、少し多めのお金を払っている人は、危険を承知で、1台のバスに乗れた。順調にツヒンヴァリに到着しようとしたその時、バスがエンスト。軍の車に牽引してもらうことができたが、その車が爆撃にあい、バスも引っ張られて崖に落ちた。バスの前方に座っていた人たちは、爆撃で亡くなってしまった。

幸い命を取り留めたクセーニアは、無理を言って、ロシア軍の車でツヒンヴァリに連れてきてもらったが、そこでも爆撃が・・・乗りあいのマイクロバスでやっとの思いで、避難所に着いたクセーニアは、チョーマを探すが、いない。実は、クセーニアの元夫ザウールが両親とチョーマを非難所へ連れて行こうとしたとき、チョーマを残して、戦車の砲弾を浴びていたのだ。チョーマは、爆撃の音で、しばらく耳が聞こえず、恐怖のあまり、また闇の帝王が、父と祖父母を殺したと思い、震えていた。そこに母からの携帯メッセージが・・・”チョーマ!ロボっトが助けに行くよ!”と。

しかし、クセーニアは、息子のもとに行けない。元夫が亡くなった今、頼れるのは、チョーマを空港に迎えに来た戦友。聞いていた携帯に電話すると、報道人の証明を持っていれば、連れていけると。クセーニアは、報道証を盗み、戦闘地域へ。

ここで、映画を観ている人は気づくかもしれないが、映画の冒頭、まだ戦争が始まる前のクセーニアは、花柄のミニのワンピースに可愛いピンクの短いカーディガンを羽織り、ハイヒールを履いて、恋心を抱く娘のように、しなしなと歩いていた。が、報道証を盗み、戦場へ行く時、汚れたワンピースの下にジーパンを履き、ハイヒールを運動靴に替え、汚れて疲れた顔と髪にヘルメット被り、防弾チョッキを着ていた。その変わりようから、平和から戦争へ、時も人も流れているのが、見て取れるのだろう。

爆撃のあった街に入った部隊は、至る所からのスナイパーの銃撃にあう。そして、とうとう元夫の戦友もなくなってしまった。クセーニアは、息子のために死ぬわけにはいかなかった。ちょうどそのとき、助けてくれたのは、あのツヒンヴァリまで、連れてきた軍人リョーハだった。彼の部隊は、この近くの街に取り残された民間人を救出することだった。クセーニアは、息子のいる村の近くまで、リョーハの部隊に同行した。

リョーハは、母親思いの息子で、戦時中でも、携帯で母と話をして、気遣っている。クセーニアが、わが子を助けようと、戦闘地域まで一人で来た勇気にほだされ、何とか手を貸してやりたいと思っていたが、任務もある。そして、彼女の美しさに、心惹かれていたのだった。

ハリョーマと別れ、徒歩でチョーマのいる村へ。途中、敵方の車を盗み、やっとの思いで、わが子を見つける。チョーマは、怪我をしていて、朦朧とした中で、優しいロボットが手を差し伸べ、抱きかかえる姿を見た。

クセーニアは、傷ついた息子を国境の先のロシアへと車を走らせたが、何台もの戦車が後方から押し寄せてくる。チョーマは、また朦朧とした頭で妄想し、後方の戦車の群れの間から、闇の帝王が猛スピードで追いかけてくるのを見た。闇の帝王は、その恐ろしい手で、チョーマの車をつかもうとしていた。っとそのとき、空から爆撃が。味方の戦闘機だ。次々と戦車に砲弾を浴びせた。すさまじい噴煙のなかから、チョーマと母を乗せた車がでてくるとき、観客は、胸をスーッとなでおろすだろう。

さて、気になるリョーハとクセーニアのその後は。クセーニアとチョーマの家の留守電に、リョーハからのメッセージが残されていた。
最後は、ハッピーエンドになるかもと、におわせて終わる。

スリリングな戦争映画と思いきや、子を思う母の逞しさを描き、ところどころにコミカルな場面があり、楽しめる映画だ。ただ、クセーニアの元夫のように、紛争中の国境を警備する平和維持軍では、一発触発で、悲惨な戦争が始まる。またその子供たちは、戦争で父を亡くしたり、自分も戦禍を経験することになるのだ。

島国の日本では考えられないが、世界中の陸続きの国境を持つ国では、侵略や紛争が起きているところが多い。まあ、海でも、ここは、我が領土だと言い張る国がいて、勝手に、基地を作ったりガス田を作って、よその国の資源を海底から盗む国もいるが。。。

最近のハリウッド映画では、そんな国の資本が入り、映画会社を買収、優秀な監督や俳優を使って、自国に都合の良い映画を作っている。”オデッセイ”などその最たるもので、NASAに協力して、物資を運んだり、優れた宇宙飛行士を宇宙ステーションに送り出しているのは日本だ。実際、原作にもその国の設定があるようだが、余りにも事実を軽視しすぎると管理人は思うのだが。

近年、ハリウッドは、中国資本に目がくらんでいる。胎児の頃からのハリウッド映画ファンとしては、なんだか哀しい限りである。中国映画も香港映画も、秀作を創っているのに、映画で民衆を洗脳しようとするのは、太平洋戦争後のハリウッドの戦争映画で、アメリカ軍は正しかった、世界を救ったと洗脳したことと同じだ。日本軍と戦うアメリカ人の英雄物語を観て、楽しんでいた日本人。アメリカナイズされた日本人。同じ過ちを繰り返してはいけないが、日米は今や同盟国で、国際ルールを守る国である。映画はアートであり、エンターテインメントだ。ビジネスや権力で作られた映画は見たくない。


話はかなりずれたが、この”オーガストウォーズ”も似て非なり。映画としては楽しめるが、全てを信頼し、誤った歴史認識をすることのないように。要は、映画を鑑賞する者が、真実や正しい歴史認識を持ち、映画を娯楽として楽しむことだ。と管理人は思うのだが、皆さんはどうだろうか。賛否のコメントを待っています。



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弟が犬になっちゃった! [DVD]

人間社会が嫌になったとき観る映画
01 /06 2014
弟が犬になっちゃった! [レンタル落ち]弟が犬になっちゃった! [レンタル落ち]
(2006/04/21)
イルム・ヘルマンマリア・エーリヒ

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原題:Mein Bruder ist ein Hund
題名:弟が犬になっちゃった!
出演:マリア・エーリヒイルム・ヘルマンマルティン・リンドウクリスティーネ・イノバウアー
監督:ペーター・ティム
製作:トーマス・シュプリンガー、ヘルムート・ヴェーバー
撮影:アキム・ポールハイム、アヒム・ポウルハイム
脚本:トーマス・シュプリンガー
本編分数:97分
製作国:ドイツ
製作年:2004年

以前は、ドイツ映画を観ることは、あまりなかった、がしかし、管理人の親戚にドイツ人ができて、すすめられて最初に観た映画が、『ラン・ローラ・ラン』1998年だった。主人公の女の子が、恋人のために、ただ、ひたすら走るという映画だった。テンポの良い映画で、リュック・ベンソン映画を思わせるような秀作だった。恋人役のマニを演じるのは、のちに、スピルバーグ監督の『ミュンヘン』2005年や、日本のテレビアニメ『マッハGoGoGo』が原作の『スピード・レーサー』2008年に出演したモーリッツ・ブライプトロイだ。

で、それ以来、ドイツ映画も何の抵抗もなく観ている。ドイツ語はわからないが・・ふと、ぼーっと、ほのぼのとした映画が観たくなり、題名にもひかれ、観た映画が、『弟が犬になっちゃった!』だ。

弟が犬になるとは、なんのことだ。弟のような犬を飼っている女の子の話かな、なんて思い、子ども中心の映画だから、子供向けの映画だろうと、高をくくっていたが、意外と面白かった。脚本が良かったのか、テンポよくストーリーが進み、最後まで飽きさせなかったのは、子役と犬の演技力だろうか。

監督のペーター・ティムは、動物を使った映画では、第一人者らしいと聞いて、うんうんとうなづけた。

あらすじは、10歳の女の子マリエッタには、やんちゃでうっとうしい弟、トビヤスがいる。いつも同じテレビ番組を、お菓子を食べながら見ている。そして、マリエッタは、犬が大好きで、両親に、いつも犬を飼ってくれと懇願する。ところが、トビヤスが、犬アレルギーで、両親は願いを聞き入れてくれない。マリエッタは、うっとうしい弟が、いなくなって、犬を飼うことができたらと、切に願うようになる。

ある日、マリエッタのアフリカの友達から、願いがかなう石が送られてくる。まさか石が、願いがかなえてくれるなんて、半信半疑で、石に願いを込めてこする。願い事は、弟の代わりに犬が欲しい、だ。

何も起こらないので、マリエッタはがっかりするが、部屋の扉を開けると、そこに犬が!大喜びのマリエッタは、弟に見せようとするが、どこを探してもいない。気にせずに、かわいい犬と遊ぶマリエッタ。

おりしも、両親が旅行に行くことになり、おばあちゃんが子守に来てくれるようになる。両親は出かけるときに、トビヤスがいないので、不思議がるが、マリエッタが自信ありげに、大丈夫というので、任せて出かける。

どうも犬の行動がおかしいと気づいたマリエッタ。テレビの前に座り、トビヤスの好きな番組を、リモコンを押して見ている。まさか!犬がトビヤス?大騒ぎのマリエッタだが、ちょうどそのとき、おばあちゃんがやってくる。

このおばあちゃんは、潔癖症で、犬嫌い。犬のノミを見つけ、徹底的に、家の中を掃除し始める。おばあちゃんは、犬の散歩にも行ってくれるが、外でおしっこをしない犬。帰ってから、トイレの子供用の便座をたおし、おしっこをする犬。こんなしぐさを撮影できるのは、ペーター・ティムならではだろう。

ある日、テレビ局に勤めているおばさんが、芸をする犬を見つけ、トビヤスこと犬は、CMのスターになる。トビヤスはスターにあこがれていたので、これ幸いと、犬から戻ることを拒否するようになる。

マリエッタは、なんとか、両親が戻る前に、トビヤスを元に戻さないとと、躍起になる。

一方、おばあちゃんは、マリエッタから、トビヤスは両親について行ったと、聞いていたのに、それが嘘だとわかり、両親は急いで帰宅。大騒ぎに。

マリエッタは、事の重大さを初めて知らされ、石にまた願いを込める。

なんていう話だが、主役のマリエッタ(マリア・エーリヒ)と、弟トビヤス(イルム・ヘルマン)のやり取りが滑稽でかわいい。

子どものころは、健気で、大人にはわからないファンタジックな世界がある。

殺伐とした世の中、たまには、ほのぼのとした映画を観るのも良いかも。






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アラン・リックマンのトカゲ頭は、そうそう観れるものじゃない・・

ストレスがたまったときに観る映画
01 /05 2014
ギャラクシー★クエスト [DVD]ギャラクシー★クエスト [DVD]
(2009/04/10)
トニー・シャルーブシガニー・ウィーバー

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原題:Galaxy Quest
題名:ギャラクシー★クエスト
出演:ティム・アレン、トニー・シャルーブシガニー・ウィーバーダリル・ミッチェルエンリコ・コラントーニサム・ロックウェルアラン・リックマン
監督:ディーン・パリソット
製作総指揮:エリザベス・カンティロン
製作:マーク・ジョンソン、チャールズ・ニューワース
撮影:イェジー・ジェリンスキー
脚本:デイヴィッド・ハワード、ロバート・ゴードン
音楽:デヴィッド・ニューマン
編集:ドン・ジマーマン
本編分数:102分
製作国:アメリカ
製作年:1999年

パロディ化したコメディは、あまり面白いものはないが、この映画は、一推しも二推しもできる。なんてったって、俳優陣がすごい。

ベテランコメディアンのティム・アレン。最近は、ジョン・トラボルタと共演した『団塊ボーイズ』に出ていたが、『トイ・ストーリー』や『カーズ』の声優としても有名だ。

そして、シガニーウィーバー。言わずと知れた『エイリアン』シリーズや『アバター』など、数多くの作品で、印象深い役を演じている。この『ギャラクシー★クエスト』に出演したのは、『エイリアン』シリーズの後のことだが、よく、出演したなぁ~なんて思います。

さらにアラン・リックマン。彼も、『ハリー・ポッター』シリーズのスネイプ教授が有名だが、もともと、シェークスピア俳優で、ロンドンの王立演劇学校出身である。この映画の中でも、舞台に立っていた、なんて言うセリフがある。

アラン・リックマンが、ハリウッド映画に出演したのは、1988年の『ダイハード』。スマートな悪役、ハンス・グルーバーだった。主役のブルース・ウィルスとは異なるイギリス英語が印象的だった。映画の中では、ドイツ人だったが・・。その後も、エマ・トンプソンが、アカデミー脚本賞を受賞した『いつか晴れた日に』1995年のブランドン大佐役。この映画でファンが増えたようだ。また、2007年にジョニー・デップと共演した『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』などなど。

管理人としては、『シャンプー台のむこうに』2000年での、足の裏の入れ墨が印象深い。理髪師の役で、ヘアドレッサー・コンテストに出場するのだが、髪を扱いながら、つま先立ちすると、足の裏がみえて、ハサミの入れ墨が!

同じ理髪師で、『アンダーワールド』シリーズや、『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』2006年での、デイヴィ・ジョーンズ役で有名な、ビル・ナイも出演しており、地味だが、二人共、意外な役だったので、良く覚えている。


やれやれ、話がそれたが、元に戻そう。『ギャラクシー★クエスト』だが、1979年から4年間放送された、人気SFテレビシリーズの俳優たちが、本物の宇宙戦争に巻き込まれる話だ。

このテレビシリーズは、『スタートレック』のパロディ番組で、20年以上も経っているが、いまだに熱狂的な”クエスタリアン”というファンがいて、衣装や、アレクサンダー・デーン(アラン・リックマン)が演じる、ドクター・ラザラスのトカゲ頭を、まねしている者もいる。ほぼ、『スタートレック』のキャスティングやストーリーが同じで、『スタートレック』の宇宙船が、エンタープライズ号に対し、『ギャラクシー・クエスト』では、プロテクター号だ。

一方、俳優たちは、他に仕事がなく、ファンの集いでも、いつも同じことの繰り返しで、嫌気がさしていた。プロテクター号のピーター・クインシー・タガート艦長役の、ジェイソン・ネズミス(ティム・アレン)は、『スタートレック』のカーク船長のまねをする俳優だ。ある日、飲んだくれて、二日酔いで寝ていたところ、プロモーターの出演依頼と勘違いして、宇宙に拉致される。

彼を宇宙に連れてきた宇宙人サーミアンは、悪者宇宙人サリスに征服されようとしている。サーミアンは、『ギャラクシー・クエスト』の番組を、電波で傍受し、それが本物の出来事だと勘違いして、プロテクター号のダガート艦長に、助けを求めた。サーミアンは、おとなしい宇宙人で、野蛮なサリスとの宇宙戦争を回避したいと願っている。

ところが、ダガート艦長役のジェイソンは、テレビ俳優で、宇宙どころか、戦争に巻き込まれてはたまらない。最初は、丁重に断り、逃げようとするが、サーミアンが、プロテクター号と全く同じ宇宙船を創っていて、艦長として、もてはやされ、その気になってしまう。

地球に戻ったジェイソンは、仲間の俳優たちを誘うが、皆、夢を見たんだと本気にしない。そこで、ジェイソンは、新しい仕事の依頼だと言って、仲間をだまして、一緒に宇宙へ。

仲間は、タウニー・マディソン少佐役のグエン・デマルコ(シガニー・ウィーバー)、ドクター・ラザラス役のアレクサンダー・デーン(アラン・リックマン)、プロテクター号乗員役のガイ・フリーグマン(サム・ロックウェル)などで、最初は、逃げ出そうと躍起になるが、精巧に作られたプロテクター号をみて、戦う決心をする。

さて、いよいよプロテクター号の発進のときだが、俳優たちは、テレビの中で、演じたとおりにすると、何と、宇宙船が動き出す。圧巻だ。

敵のいる星に着陸したプロテクター号の乗組員は、そこで、石の巨人や、水色の子鬼と闘ったりする。この子鬼は、最初は、かわいいので、グエンが気に入って、近寄ろうとすると、牙をむいて追いかけてくる。母船に戻るために、転送されるところも『スタートレック』と同じだ。

やがて、悪者宇宙人サリスに母船を乗っ取られ、彼らと闘うのだが、サリスは、見た目は、エビだ。善玉宇宙人のサーミアンは、タコだ。この設定もおかしくて笑える。

とにかく、どたばたとしながら、サーミアンを助け、サリスをやっつけるわけだが、プロテクター号の乗組員は、俳優なのに、なぜ、本物の宇宙船を操縦できたのか、故障した時に、なぜ、修理できたのか、設計図は?などなど、不思議なシーンがあるが、トレッキアンという、これまた『スタートレック』のマニアックなファンがいることで、謎は解ける。

彼らは、エンタープライズ号、映画の中では、プロテクター号の設計図や機構図をもっており、ジェイソンたちと交信することで、地球から、情報を送り、危険から救うことができた。


チャーリーズ・エンジェル』2000年で、悪役を演じた、サム・ロックウェルも、いい味を出している。
編集のドン・ジマーマンは、『天国から来たチャンピオン』1978年や、『ロッキー3』1982年、『ナイト ミュージアム』2006年などなど、今までに、40作品ほど手がけたベテラン技師である。
音楽のデヴィッド・ニューマンも、ベテラン作曲家で、ティム・バートン監督の短編映画『フランケンウィニー』など、数々の映画音楽を創っている。


新年早々、笑いで始まりたい人向きの映画だ。



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ついについに、我が家に大画面が来た!♪♪

☆お知らせ☆
12 /27 2013
ついについに、念願の大画面で、好きな映画を、映画館に行かずに、独占して観ることができる。


ソニーのリアプロダクションテレビが壊れてこともあり、思い切って、プロジェクターを設置することにした。

問題は、部屋の広さと、高さで、スクリーンの大きさが決まることだ。

早速、ホームシアター専門の”EioN/映音システム”さんに部屋を見てもらうことにした。


エイオンさんは、ホームシアターやオーディオ専門店で定評があり、親切丁寧の上に、専門知識はハイレベル。ホームシアター設置の経験は豊富です。

工事担当の業者さんたちも、プロジェクターやスクリーンを専門にする人たちで、明日も、高校に26個のスクリーンを取り付けるらしいです。

我が家では、ホームシアター用の音響設備で、お世話になり、このたび、念願の大画面設置を相談しました。

それで、なんとか170インチのスクリーンが入るとのこと。やった~~♪

スピーカーは、以前からB&Wのメインスピーカーなどで、7.2chのサラウンドにするのに、あと必要なのは、センタースピーカーだけ。

これも、幸いにも、B&Wの中古品を見つけてもらいました。


とある12月の寒い日。だけど、昨日までの雨が上がり、晴れた工事びより・・・

朝から、スクリーンとプロジェクターの設置。それから配線などなどで、夜までかかりましたが、設置された部屋をみて、感動一色でした。


以下、工事の様子と設置後の写真です。


まずは、天井に穴をあけ、天井裏から、プロジェクターとスクリーンを固定する場所の補強をします。

      0022.jpg             19.jpg


スクリーンの設置が終わったところ。設置は、ミリ単位の作業で、少しでもずれると、映像が乱れるそうです。

            0021.jpg


プロジェクターの設置完了。 左が電源オフの状態。 右がオンの状態。

       0034.jpg      0042.jpg


B&Wのメインスピーカーと、今回購入したセンタースピーカー。かわいいでしょ~う♪

       IMG_0047.jpg             0043.jpg


170インチのスクリーンを下ろしたとこです。

                0041.jpg


※それぞれの写真をクリックすると大きくなります。


その夜は、試しに、3Dの映画と、ブルーレイで、スペクタクル映画を観てみました。

なっなっなんと、3Dの映画は、映画館で見るより、迫力がありました。

なぜかというと、映画館では、観客席が広いので、自分の視野に入らない映像があるのですが、このホームシアターで
は、すべての映像が、自分だけのものなんです。だから、どんな映像も見逃さない。

つまり、映画のすべてが観れるのです。

次に観たスペクタクル映画でも、迫力満点!!スクリーンが大きいせいか、今まで気づかなかった、細かい部分が見えるんです。

肌の色はもちろんのこと、髭や、顔の産毛まで。そして、画面の細部にいたるところ、光や影の美しさまで、しっかりと観ることができ、改めて、映画のすばらしさを感じました。


結論は、今夜まで、失礼な観方をしてまして、ごめんなさいでした。

今まで、映画を創ってこられた方々に、謝らなければなりません。こんなに素晴らしい映像や音を創ってくれていたのに・・・

これからは、心を入れ替え、良い映像と音で、映画を楽しみます。


そして、素晴らしいホームシアターを設置してくれた”EioN/映音システム”さんに、感謝です。
夜遅くまで、設置と調整をしてくれたSさん、ありがとうございました。m(_ _)m


TIME/タイム 2枚組ブルーレイ&DVD&デジタルコピー〔初回生産限定〕 [Blu-ray]

SFらしいSF
12 /24 2013
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(2012/07/18)
ジャスティン・ティンバーレイクアマンダ・セイフライド

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原題:TIME
題名:タイム
出演:ジャスティン・ティンバーレイクアマンダ・セイフライドアレックス・ペティファーキリアン・マーフィ、オリヴィア・ワイルド
監督:アンドリュー・ニコル
製作総指揮:アーノン・ミルチャン、アンドリュー・Z・デイヴィス、クリステル・レイブリン、エイミー・イスラエル
製作:エリック・ニューマン/マーク・エイブラハム
撮影:ロジャー・ディーキンス
脚本:アンドリュー・ニコル
音楽:クレイグ・アームストロング
編集:ザック・ステンバーグ
本編分数:109分
製作国:アメリカ
製作年:2011年

ジム・キャリー主演『トゥルーマン・ショー』や、イーサン・フォーク主演『ガタカ』、ニコラス・ケイジ主演の『ロード・オブ・ウォー 史上最強の武器商人と呼ばれた男』など、意外性をもたせた発想を、次々と発表している監督、ニュージーランド出身のアンドリュー・ニコル

この『TIME/タイム』も独特の発想だ。彼が、脚本も手掛けている。

人類は、遺伝子操作で、25歳までしか生きられず、それ以降の人生は、体内に埋め込まれた時計により、刻々と寿命が縮まっていく。残された時間は、24時間。

その時間を延ばすには、働いて”時間”という報酬を得るか、”時間”を盗むかだ。

世界は、富裕層と貧困層に分かれ、富裕層は、”時間”を存分にもち、栄華を思うがままにしている。一方、貧困層では、働けない人は、25歳で、もちろん死んでしまう。何とか、重労働にも耐え、生き抜いても、時間は、どんどんと減っていく。人々は生きようとして、人を殺してでも ”時間”を盗もうとする。

主人公ウィル(ジャスティン・ティンバーレイク)は、この殺伐とした貧困層で、母と暮らしていた。ある日偶然に、富裕層から来たという自殺願望の男から、116年という”時間”をもらう。その男は、橋から身を投げ自殺する。

ウィルは、母親に”時間”を分け与えようと、急いで家に戻るが、通りの向こうから走ってくる母は、なんと1秒差で、死んでしまう。失意と怒りの中でウィルは、この不条理に、立ち向かうべく、富裕層のいるゾーンへ乗り込む。

そこは、まるで別世界のような光景が。時間と金をもてあまし、毎日が、パーティー三昧。そして、時間とともに、若さも手に入れ、年を取ることにも無縁の世界。

そこへ、時間監視局員のレオン(キリアン・マーフィー)が、パーティ会場までウィルを追ってきた。レオンは、自殺した男を、ウィルが殺したと思っている。

ウィルは、パーティ会場にいた富豪の娘シルビア(アマンダ・セイフライド)を人質にとり、逃走する。シルビアは、毎日の退屈な日々に辟易していた。最初は、殺人容疑者のウィルに囚われ、スリルを楽しんでいたが、そのうち、ウィルが、富裕層に乗り込んできた理由を知り、手助けをするようになる。

二人の逃避行の中で、”時間”が、操作されいることがわかる。そして、その操作している人物とは?


『バットマンビギンズ』で、監督のクリストファー・ノーランが惚れ込み、スケアクロウ役を演じた奇才、キリアン・マーフィー。ウィルをとらえなければならない監視局員の役を、淡々と演じ、しかも矛盾を感じている抒情的な表情は、彼独特なものだ。

ヒロイン役のアマンダ・セイフライドは、ご存知『マンマ・ミーア』2008年で、あの大女優、メリル・ストリープと共演し、ABBAの曲を、吹き替えなしで歌った話は有名。2012年の『レ・ミゼラブル』でも、美しい歌声を披露している。管理人としては、『ジェニファーズ・ボディ』2009年や、『ファインド・アウト』2012年での、勇敢な少女の方が好きであるが・・どちらにしても、今注目の女優である。そうそう、『ジュリエットからの手紙』2010年では、フランコ・ネロとヴァネッサ・レッドグレイヴ夫妻とも共演していたなぁ。

主役のジャスティン・ティンバーレイクは、もともとシンガーソングライターで、グラミー賞とエミー賞を何度も受賞していて、音楽プロデューサーやダンサーなども手掛けている。


実は、この映画、批評はあまりよくない。B級映画だといわれている。確かに、脚本には、ロジックがなく、説得力がない。”時間”を若者二人で、簡単に盗むことができ、ハッピーエンドなんて、もっと早く盗めがいいじゃんていう気がするし、ボディガードがレオンひとりかい?って思わせるのも、無理があるし・・・

しかし魅力的なのは、ポンポンと進むテンポだろうか。ガンアクションあり、カーアクションあり、そして若者たちが、何物も恐れず、目的に向かって突き進む様は、共感を呼び。善と悪もはっきりしている。

そして、一番の極め付きは、生まれながらにして、運命が決まってしまうが、自分たちで運命を変えることだ。

欲を言えば、もっと入念に脚本を書いてほしかったことか。

同監督の『ガタカ』は、やはり、遺伝子操作で、生まれながらにして、優勢と劣性に分けられた人間の話だが、こちらの方は、かなり説得力がある。NASAから現実的なSF映画で、1位に選ばれたほどだ。

サイエンスフィクションとは、もちろん未来のことなので、必ず起こり得るとは言えないが、もしかしたらという、可能性も秘めている。それゆえに、近未来のSFは、身近で興味深い。




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二重の仮想体験?こんなことってあり~?

洗脳(精神世界)に関連する映画
12 /22 2013
13F コレクターズ・エディション13F コレクターズ・エディション
(2000/07/13)
クレイグ・ビアーコ、アーミン・ミューラー=スタール 他

商品詳細を見る

原題:The Thirteenth Floor
題名:13F
出演:クレイグ・ビアーゴグレッチェン・モルヴィンセント・ドノフリオアーミン・ミューラー=スタール、デニス・ヘイスバート
監督:ジョゼフ・ラスナック
製作:ローランド・エメリッヒ、ウテ・エメリッヒ、マルコ・ウェバー
撮影:ウェディゴ・フォン・シュルツェンドーフ
脚本:ジョゼフ・ラスナック、ラヴェル・センテノ=ロドリゲス
原作:ダニエル・ガロイ
音楽:ハラルド・クローサー
美術:カーク・M・ペトルッセリ
編集:クレア・シンプソン
衣装:ジョゼフ・ポロ
本編分数:100分
製作国:アメリカ
製作年:1999年

星の数ほどある映画を、すべて観ることは不可能に近い。話題作や誇大広告、有名な賞を取った映画などは、常に目に入ることはあるけれども、そんな話題作品の影に、秀作があり、そんな映画と出会ったときは、なんだか得した気分になり、映画はやっぱり素晴らしいと再認識するのである。

そんな映画が、『13F』だ。バーチャルリアリティの世界と、現実の世界を行き来する人間が、殺人犯にされてしまう話で、結末の意外性が面白かった。

最近、忙しく、やっと落ち着いた雨の日に、無料映画GyaOで観た。普段は大画面の5.1chサラウンドで観るのだが、ついつい最後まで、ノートパソコンで観てしまった。

仮想体験、バーチャルリアリティの映画は、数多く観たので、「ふ~ん、似たような映画があったなぁ~。『インセプション』『マトリックス』なんて、その最たるものだし~」なんて思って観ていた。

『シャイン』の演技派俳優のアーミン・ミューラー=スタールや、『メン・イン・ブラック』で、虫男になったり『ザ・セル』で、サイコキラーを演じたビンセント・ドノフリオが、出演していたので、B級映画ではないだろうと期待した。

あらすじは、バーチャルリアリティーの世界を開発した研究者ダグラス・ホール(クレイグ・ビアーゴ)が、朝、目覚めると、血の付いたシャツがあった。だが、全く記憶がない。そして、彼の上司であるハンノン・フラー( アーミン・ミューラー=スタール )が殺されたという連絡が入る。

昨夜のことが記憶にないダグラスは、フラーの後釜で、最高責任者になったゆえに、刑事ラリー・マクベイン(デニス・ヘイスバート)に犯人扱いされる。

ダグラスは、フラーからの留守電で、手紙を高級ホテルのバーテンダーに預けたこと、そしてそのバーテンダーが手紙を盗み見したことを知る。自分でも、殺したかどうか自信がないダグラスは、真実を知るために、バーチャルリアリティの世界へ行く。

その世界は、1937年のロサンゼルスで、それぞれの役が決まっている。意識をリンクさせ、ダグラスは、ファーガソンという銀行員で、フラーは古書店の店主をしているグリアソンだった。早速、ダグラスは、グリアソンと接触し、高級レストランのバーテンダーに会いに行った。そこで、手紙を預かってないかどうか尋ねる。そのバーテンダーは、アシュトンと名乗り、現実の世界では、ダグラスの同僚で、やはり開発者であるジェイソン・ホイットニー(ビンセント・ドノフリオ)だった。彼は、やはり手紙を盗み見していた。そして、自分が生きている世界がバーチャルだということを知る。

バーテンダーのアシュトンは、バーチャルから抜け出し、現実の世界に行こうとし、ダグラスを襲う。また、ダグラスは、スーパーのレジ打ちをするナターシャラーと会う。これは、フラーの娘ジェーン(グレッチェン・モル)で、彼女も、父親の死は、別の殺人犯だと信じ、ダグラスに手助けをする。鍵を握っているが、ジェーンとも知らずに。

どんでん返しがあり、そのまたどんでん返しがあるので、最後まで目が離せない。

題名の『13F』とは、ある高層ビルの13階に、謎の研究室があることからつけられた。その研究室は、バーチャルの世界と現実の世界を行き来する実験施設だ。つまりは、時空をさまようことができる機械がある。

時空を飛び、意識をリンクさせながら、別の世界を楽しむなんて、人類の永遠の夢だろう。

理屈や理論が好きな人以外は、楽しめる映画である。





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負けざる者/不可能を可能にした男たち

アフリカを舞台にした映画
12 /16 2013
インビクタス / 負けざる者たち Blu-ray&DVDセット(初回限定生産)インビクタス / 負けざる者たち Blu-ray&DVDセット(初回限定生産)
(2010/07/14)
モーガン・フリーマン、マット・デイモン 他

商品詳細を見る

原題:INVICTUS
題名:インビクタス/負けざる者たち
出演:モーガン・フリーマンマット・ディモン、レレティ・クマロ、マット・スターン、ザック・フィナティ、トニー・キゴロギ、パトリック・モフォケン、マット・スターン、パトリック・リスター
製作:ロリー・マクレアリー、ロバート・ロレンツ、メイス・ニューフェルド、クリント・イーストウッド
監督:クリント・イーストウッド
撮影:トム・スターン
脚本:アンソニー・ベッカム
原作:ジョン・カーリン
音楽:カイル・イーストウッド、マイケル・スティーヴンス
本編分数:134分
製作国:アメリカ
製作年:2009年
ドルビーデジタル 5.1chサラウンド

前回『遠い夜明け』の記事でも書いたが、ネルソン・マンデラが、大統領になってから、国をひとつにしようと思いついたのが、この映画で描かれている、ラグビーのワールドカップ優勝だ。

マンデラは、1964年に終身刑を受け、なんと27年間も獄中生活を余儀なくされた。彼が釈放されたのは1990年。1994年に大統領に選出され、翌年の95年5月に、ラグビーのワールドカップが、この南アフリカ共和国で開催された。

それまで、この国でラグビーは、ヨーロッパ系白人のスポーツであり、アフリカ系には不人気だった。95年のW杯の時も、スプリングボクスというチームには黒人は、一人しかいない。チェスター・ウィリアムだ。

つまり、マンデラ大統領は、このチームが南アフリカで、黒人と白人の和解と、団結の象徴になると考えた。アパルトヘイトのおかげで、世界から制裁を受け、スプリングボクスの成績も低迷し、W杯では、予選落ちするだろうと言われていたが、マンデラは、チームのキャプテンである、フランソワ・ピナールをお茶に呼び、激励する。

この時のシーンは、モーガン・フリーマン演じるマンデラが、マット・ディモン演じるピナールキャプテンに、自らが紅茶を入れて、次のように言う。

「君は、不可能を可能にするため、どのようにして自分を駆り立てる?周囲をその気にさせるのは?」と。
さらに「この国も、今、不可能を可能にしなければならない」と。

映画の中で、ピナール(マット・ディモン)は、長い獄中生活に陥れた人たちを、許せる人が大統領なんだと言っている。
そしてマンデラ大統領は、アフリカ系黒人の、報復の時がきたと、奇声をあげている集会場で、今こそ我々が変わる時だ。この国の将来は、彼らを許すことから始まると、皆を説得するのだった。

映画は、ほとんどが真実に基づき、忠実に描かれている。事実は小説より奇なり。予選落ちにもなろうかという、弱小チームが、世界一になった。出せる力を100%ではなく、120%出したのだ。これは、感動以外の何物でもない。この偉業で、南アフリカ共和国は、ひとつになり、世界から賛美を浴びることになる。

そして、映画の中で、マンデラ大統領が、ピナールキャプテンに手渡す手紙には、一遍の詩が書かれていた。
インビクタスと題された詩は、「我が運命を決めるのは我なり、我が魂を制するのは我なり」である。この詩は、英国の詩人ウィリアム・アーネスト・ヘンリーの詩「インビクタス」の一節で、運命に負けない不屈の精神を歌っている。

モーガン・フリーマンは、ご存じのとおり、数々の映画で、名脇役を演じてきた俳優である。イーストウッドとタッグを組んだ『ミリオンダラーベイビー』で、遅すぎるアカデミー助演男優賞を受賞した。管理人としては、往年の名女優ジェシカ・タンディと共演した『ドライビング Missデイジー』や、ティム・ロビンスと共演した『ショーシャンクの空に』などが、特に印象に残っている。

フランソワ・ピナール演じるマット・ディモンは、俳優でもあるが、脚本家でもあり、1997年製作の『グッドウィルハンティング/旅立ち』で、主役を演じながらも脚本を書き、アカデミー脚本賞を受賞している。その後も、ヒット作に次々と出演している。

監督のクリント・イーストウッドだが、若い時は、『荒野の用心棒』1964年や『ダーティーハリー』1971年~シリーズなど、アウトローを演じ、監督としても、『ペイルライダー』1985年や『許されざる者』1992年など、どちらかというと、悪者をやっつける正義のヒーローが多かった。しかし、2003年の『ミスティックリバー』ぐらいからだろうか、『ミリオンダラーベイビー』や、『チェンジリング』のように、苦悩する人々を描き出している。年の功なのだろう。老練なドラマが多くなったような気がする。
1930年生まれだから、今年は83歳。ますます磨きがかかっている。

この映画の圧巻は、ニュージーランドのオールブラックスとの決勝戦だ。彼らは、試合前に必ず、マオリ族の戦士の”ハカ”を踊り、相手を威嚇する。全身黒づくめのユニホームで大声を上げながら踊るのは、かなり迫力がある。当時、このチームには、怪物がいた。ジョナ・ロムーだ。暴走機関車とか、空飛ぶ巨象と言われ、彼にボールを渡せば、爆走しトライする。

この年、日本もニュージーランドとあたり、17対145という大敗を期した。実は、管理人は、同じ年に、イギリスに滞在していて、知り合いのイギリス人たちにからかわれ、かなり恥ずかしい思いをした。言い訳として、日本人で体の大きな人は、相撲や柔道の道に進む人が多いからと・・

話はそれたが、この決勝戦は、実際の試合と全く同じで、日本と違って、徹底的にロムーをタックルした。一人では絶対だめなので、常に3,4人でタックルする。これが、まず、南アフリカチームの作戦だった。ロムーを止めろだ。両チームとも、一つもトライがなく、キック合戦のシーソーゲームだった。

そして試合終了後のロスタイムで、スクラムから出たボールがパスされ、ゴール正面からキックする。弧を描く楕円の白いボールが、スローモーションで映し出される。観客が息を呑むときで、音はない。ボールがボールポストに入った瞬間、ゴーッという観客席からの歓声が、スタジアムにひびく。そして、ノーサイド。

まさに奇跡の瞬間である。

この瞬間に、南アフリカ共和国は、不可能を可能にしたのだ。




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ネルソン・マンデラ逝去を悼み、人種差別や戦争のない世界をめざそう!

アフリカを舞台にした映画
12 /08 2013
遠い夜明け [DVD]遠い夜明け [DVD]
(2012/05/09)
ケビン・クラインデンゼル・ワシントン

商品詳細を見る
原題:CRY FREEDOM
題名:遠い夜明け
出演:ケビン・クラインデンゼル・ワシントン、ペネロープ・ウィルトン、ジョゼット・シモン
製作:リチャード・アッテンボロー
監督:リチャード・アッテンボロー
撮影:ロニー・テイラー
脚本:ジョン・ブライレー
原作:ドナルド・ウッズ
音楽:ジョージ・フェントン、ジョナス・グワングワ
美術:スチュアート・クレイグ
本編分数:158分
製作国:イギリス
製作年:1987年
ドルビーデジタル 5.1chサラウンド

2013年12月8日、南アフリカ共和国の初代大統領であるネルソン・マンデラ氏が亡くなった。追悼の意味を込めて、この記事を書いてみた。

マンデラは、27年間も投獄されながらも、南アフリカに民主主義をもたらし、国父となった。1995年、南アフリカ共和国で、ラグビーのワールドカップが開催された。大統領となったマンデラは、国を一つにしようと、この大会で、優勝することをめざす。そして、世界の強豪たち、特にニュージーランドを破り、見事世界一となり、国民をひとつにした。この奇跡のような物話は、”インビクタス/負けざる者たち”として、2009年に、クリント・イーストウッド監督、モーガン・フリーマン主演の映画をご存知の方も多いだろう。

まぁーこの映画は、またの機会にして、今回は、管理人が最初にアパルトヘイトを扱った映画で、衝撃を受けた作品をご紹介したい。

豊かな資源と自然を持つアフリカ大陸。この映画は、その最南端の国で起こった悲惨な歴史的事実をドラマにしている。

アパルトヘイト(人種隔離政策)は、1948年から、1994年に完全撤廃されるまで、半世紀余り続いた。その間、この人種差別の反対運動に関わった人々への数多くの投獄・軟禁・裁判のない死罪・殺戮があった。

1970年代に、このアパルトヘイトの渦中にあった黒人解放運動家スティーブ・ビコと彼に影響を受けた白人記者ドナルド・ウッズを主軸に、実際にあった非人道的な事実を、映画というメディアと通して、世界に知らしめた。

多くのアパルトヘイトを扱った映画があるが、デンゼル・ワシントンとケヴビン・クラインという名優の演技が、社会派だけではなく、映画ファンの多くを魅了した。さらにケヴィン・クラインが演じる、南アフリカ共和国の有力紙デイリー・ディスパッチ紙の白人記者、ドナルド・ウッズ本人の原作が、真実ゆえに、考えさせられる映画だった。

アパルトヘイトについては、以前、この映画三昧で紹介した『ホテル・ルワンダ』で、説明しているので割愛したい。

主人公のスティーブ・ビコは、非白人(黒人、インド、パキスタン、マレーシアなどからのアジア系住民や、カラードとよばれる混血民という)規定に真っ向から反対し、1968年、ナタール大学の医学生だったビコは黒人だけの学生組織「南アフリカ学生機構」を結成し、黒人解放運動を開始した。ビコは黒人意識運動を提唱し、白人人種主義のすべての犠牲者への連帯をよびかけた。

1973年にはビコの言論活動が禁止されたものの、ビコは各種プロジェクトを通じて実践をおこない、黒人意識運動は南アフリカ全土に広まっていった。この政治意識の高まりを背景に、1976年にはアフリカーンス語の教育強制に反発した黒人がソウェト蜂起を起こす。当時のバルタザール・フォルスター政権はこれを武力で弾圧したものの、この事件は国外のアパルトヘイトへの目をいよいよ厳しいものとし、また国内での抵抗運動はこれをきっかけに再び盛り上がっていった。

1973年3月初めSASOの7人の指導者とともに活動禁止処分を受ける。郷里のキングウィリアムズタウンに行動を限定され、BCP東ケープ支部を設立し、1975年末にBCPでの活動を禁止する追加条項が加えられるまで活動する。
1975年、ジメレ信託基金の設立に尽力する。やがて、テロリズム法第6条により1976年8月から12月まで101日間拘留された後、起訴されないまま釈放された。

1977年1月、BPC(黒人人民会議)の初代名誉議長職に任命された。1977年8月18日、再びテロリズム法第6条で拘禁され、ポートエリザベスにて警察により拷問を受け、その後、プレトリアまで、救命設備もない、普通の車にて移送される。ポートエリザベス - プレトリア間の距離は約700マイル(約1100km)で、日本の東京 - 福岡間(=東海道・山陽新幹線)の距離に相当する。移送先のプレトリアで拷問による脳挫傷の為死去。だがこの時、警察はハンガー・ストライキによる死亡と偽り、公表した。この件に関し、当時の法務大臣(Minister of Justice and the Police)であった、ジミー・クルーガー(en:Jimmy Kruger)は、アフリカーンス語で、"Dit laat my koud"(= "It leaves me cold." 日本語で「同情に値しない」の意)と言い放った。(ウィキペディアより)


ビコをデンゼル・ワシントン、ウッズをケビン・クラインが演じている。双方とも火花を散らすような名演技で、素晴らしかった。特に、ビコが、民衆に演説する場面と、拷問を受ける場面では、毅然とした演技のできる役者は、ワシントン以外にはいないのではと、思ったくらいだ。

また、終盤で、ウッズが、戦乱の中を必至に潜り抜け、命がけで守ろうとした記事が、国外に出るところは、手に汗握るシーンだ。そして、映画が終わった後に、BGMとともに流される字幕は、これまで、亡くなった黒人活動家の名前だった。名前とともに獄死や拷問死、縛り首などの死因もだ。衝撃的なラストだ。

勇気と希望を持つことが、何と人間を強くすることだろう。そして、自分の力を120%出せるかもしれないと、思わせる映画だ。必見である。



1974年にエチオピア北東部ハダール村付近で約350万年前の化石人骨が発見された。アウストラロピテクス・アファレンシス(アファール猿人)の中で最も初期に発見されたもので、約40%にあたる骨が、まとまって見つかり、この化石は、”ルーシー”と名付けられた。(ウィキペディアより)

”ルーシー”は、最古の類人猿で、人類の祖先とされている。彼女の子孫は、アフリカ大陸からユーラシア大陸へ渡り、地球上のあちらこちらで、子孫を繁栄した。実際に、イギリスの遺伝学の学者が、同じDNAを持った人々を世界中で、探しだし、その軌跡を追っている。(これは、ナショナル・ジオグラフィックでも報道された)

つまり、人類は皆、親戚なのだ。だが、いまだに世界中のあちこちで、紛争が絶えない。悲しいことだが、人間の性(さが)なのか、人の中に棲む邪悪のせいなのか、民族闘争に終わりを告げる時は来るのか・・・・




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シタデル CITADEL [DVD]

洗脳(精神世界)に関連する映画
11 /08 2013
シタデル CITADEL [DVD]シタデル CITADEL [DVD]

アイノリン・バーナード、ジェームズ・コスモ 他

商品詳細を見る

原題:CITADEL
題名:シタデル
出演:アナイリン・バーナードジェームス・コスモ、ジェイク・ウィルソン、エイミー・シールズ、ウンミ・モサク
監督:キアラン・フォイ
製作:ケイティ・ホリー、ブライアン・コフィー
製作総指揮: ジリアン・バーリー、デヴィッド・マッケンジー、キーロン・J・ウォルシュ
撮影:ティム・フレミング
脚本:キアラン・フォイ
視覚効果監修:フェリミー・ウッズ
プロダクションデザイン:トム・セイヤー
編集:トニー・カーンズ、ジェイク・ロバーツ
音楽:トムアンドアンディ
特殊メイク効果デザイン:ポール・ハイエット
本編分数:84分
製作国:アイルランド/イギリス
製作年:2012年

”シテデル”というあまり聞きなれない題名の映画。異色のホラーサスペンスという宣伝と、製作国がアイルランドとイギリスということで観てみた。(管理人は、イギリス英語の方が聞き取りやすいので)

DVDを買うほどでもなかったので、Gyaoの無料映画配信で、観てみると、実は面白かった。というより、監督のキアラン・フォイの実体験をベースにしているので、なんとなく説得力があり、主役のアナイリン・バーナード君の演技が良かったので、最後まで目が離せなかった。

宣伝通り、異色のホラー。最初から、中盤までは、殺人者がゾンビなのか、宇宙人なのか、連続殺人者なのか、はたまた精神異常者なのか、わからない。終盤になって、やっと正体がわかるのだが、こんなのってあり~~?って感じ。

あらすじは、元開発地区であった荒れ果てた町で、企業も人も去って行ったさびれたアパートから始まる。若い夫婦も最後まで残っっていたが、住んでいた111号室から出て、引っ越そうとしている。夫トミー(アナイリン・バーナード)は、荷物を先に、1階までおろし、タクシーまで運ぶ。そして、また11階まで、エレベーターで上がり、臨月に近い妻ジョアン(エイミー・シールズ)を迎えに上がる。

ところが、壊れたエレベーターは、11階まで上がったが、扉が開かない。小さなガラスの小窓から、廊下の先の妻が見えるのに。トミーは、何度も"開く"ボタンを押すが、開かない。ボタンから目を話し、廊下の先を見ると、数人のフードをかぶった小柄の集団が、妻の周りにいた。暴漢だと思い、またトミーはエレベーターの扉を何とか開けようとするが、開かない。また妻を見ると、悲鳴とともにジョアンが消え、その後、血だらけの妻が廊下に横たわっていた。

トミーは何とか扉をこじ開け、妻の元に走りよると、血だらけの妻の腹に、注射針が刺さっていた。パニックになったトミーは、大声で助けを呼び、病院へ。

ジョアンは、命は取り留めたが、昏睡状態に陥った。が、胎児は無事出産した。
しかし、トミーは、生まれたばかりの女の子エルサを抱えとまどい、しかも広場恐怖症になっていた。家の中に閉じこもり、いつも周囲を伺い、恐怖におびえながら、エルサの世話だけをしている。グループカウンセリングでも、恐怖を拭い去ることができない。

9か月が経ち、植物状態となった妻、ジョアンの生命維持装置を外すことになった。ジョアンのお葬式に、同席していた神父が、トミーの横を通り過ぎながら言った。「その娘も殺されるぞ」と。かわいいエルサのことだ。

その夜、一人ぼっちになったトミーは悲しみに打ちひしがれていた。とその時、玄関のガラスのドアの先に、人影が・・。フードをかぶった小柄の人がいる。怖さのあまり、トミーは大声で叫ぶが、その謎の人物は、玄関のガラスを割り、中に入ってこようとしている。看護師のマリーに電話をし、次の朝、マリーが来てくれた。神父の言ったことをマリーに話すと、彼は頭がおかしくて、ホスピスに住んでいると言われた。トミーは、昨夜襲われたこと、神父がなぜあんなことを言ったのか知りたくて、神父を訪ねる。

神父(ジェームス・コスモ)は、彼らをやっつけるには、巣窟になっているアパートを爆破させることだと言う。
やはり神父は頭がおかしいと思ったトミー。しかし、彼らの正体を教えてやると言われ、神父とともに、以前のアパートへ。そこで、トミーは数人の謎の集団に襲われそうになる。神父と神父が世話をしている少年、ダニーは襲われなかった。むしろ、ダニーが、トミーに覆いかぶさると、彼らは、その場から去ったのだ。

トミーとエルサは、家に帰れず、マリーに泊めてもらうことにした。翌日、マリーと一緒にバスに乗るため、外出すると、謎の集団がまたあらわれた。マリーは、ただの子供だから気にしないでと言って、おびえるトミーを後に、先に歩き出した。が、その時、マリーは、妻ジョアンと同じく、殺されてしまった。トミーは、エルサの乗ったベビーカーを必至で押しながら逃げる。なんとか、通りかかったバスに乗ったが、そのバスも襲われ、運転手や乗客は、その集団に殺され、トミーも瀕死の状態で、エルサを奪われる。

トミーは何とか命が助かり、神父と彼らの巣窟であるアパートへ行った。そしてエルサを救うことを条件に、アパートを爆破する手伝いをすることになった。


とまあこんなぁ、こんな内容なのだが、結末は、言わないでおこう。謎のフードをかぶった集団はなんなのか、エルサは無事に救えたのか、はたまた、トミーは?。不思議な力のあるダニーの正体は?・・・ただ、エルサが囚われていた場所は、何とも不気味だった。

俳優たちは、ジェームス・コスモ以外は、ほとんど無名だが、それなりに十分インパクトがある。脚本は、監督のキアラン・フォイが書いているが、実体験とは、やはり暴漢に襲われ広場恐怖症になったことらしい。その時の恐怖をこの映画で表そうとした。主役のアナイリン・バーナード君のお蔭で、十分に恐怖は伝わった。目の下のクマに、いつもおびえる表情。そして、エルサを乗せたベビーカーを、背中を丸め、小走りに押していく様は、かわいそうなくらいだった。映画の最後で、そのトミーが一転する。それも、観終わったときの後味の良さだ。

シタデルとは、英語で城塞という意味で、実際、ハイチの世界遺産に登録されているラ・フェリエール山の頂に築かれた巨大な要塞も、シタデルラ・フェリエールと呼ばれる。監督には、謎の集団が住み着く廃墟が、恐怖の城塞に見えたのかもしれない。

ホラーにしては、全体的にあまりショッキングな場面がないので、血がドバー~~とか、首が転がるとか、耳をつんざくような女性の悲鳴がお好きな方は、ちょっと物足りないかもしれない。

が、細かいところは抜きにして、じわ~っとくる怖さは、もしかして身近にあるかも。観終わった後、鏡を見ると、トミーのように目の下にクマができ、わなわなとおびえる自分がいるかも。


なんちゃって、冗談はさておき、この映画は、異色の秀作だと管理人は思うが。




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イップ 翼をもった女の子 [DVD]

人間社会が嫌になったとき観る映画
12 /10 2012
イップ 翼をもった女の子 [DVD]イップ 翼をもった女の子 [DVD]
(2011/01/28)
ケナディー・ジャーディン・ブロムリー、ティエス・デッカー 他

商品詳細を見る


原題:Eep!
題名:イップ 翼をもった女の子
出演:ケネディ・ジュルディン=ブロムリーティース・デッカーフープ・スターペル、ヨーケ・ティアルスマ、マデリーフ・フェルムーレン、ディーデリク・エビンゲ
監督:エレン・スミット、リタ・ホルスト
製作:ヨースト・デ・フリース、 レオンティーネ・プティ
撮影:テオ・ビールケンズ
脚本:ミーケ・デ・ヨング
原作:ヨーケ・ファン・レーウェン
音楽:トム・ピンテンス
編集:オット・ロウ
本編分数:81分
製作国:オランダ、ベルギー
製作年:2010年

最近は、いろんな国の映画が観れることが嬉しい。お国柄なるその国の文化や、民族的な思考や習慣なども、情報として得ることができ、またその国の人々への理解の助けにもなる場合もある。

かつて管理人が、最初に海外に行った20代のころ、外から我が国日本をみたのだが、日本とはなんと素晴らしい国なのだろうか、日本人に生まれてよかったと、再認識したことを覚えている。そして、外国の地を踏んだ人は皆そうだが、その地では、異邦人とみなされ、まるで自国の代表のようにみられる時がある。だから、マナーは大切で、一人の観光客によって、その国が評価されるときさえある。

いずれにしても、管理人は、海外に行くときは、その国の慣習やタブー、民族の歴史などを、少しばかりかじってから出かけることにしている。

この『イップ 翼をもった女の子』という映画を見たときも、異国の生活習慣などの情報を得ることができると、楽しみながら観た。そしてこの映画から、日本にもある民話と共通点があることに気づいた。

あらすじは、バードウォッチング中の男、ワレが、両腕が鳥の翼の小さな女の子を、森の中でみつけることから始まる。手のひらに収まるくらいのこの小さな赤ちゃんを、子供のいない夫婦は、フィーフェルという名前をつけ、自分たちの子供のように育てる。夫婦の愛情で、すくすくと育った女の子だが、言葉は、「イップ!」としか発しないし、お皿に乗せたみみずや虫などを、くちばしでつつくようにして食べるのだ。(妻のティーネが、テーブルマナーを教えるところが面白い。)

やがて、フィーフェルは、他の鳥たちと同じように、翼を広げ、大空に飛び立とうとする。が、なかなかうまく飛べないし、少し飛んでは、地上に落ち、また飛んでと繰り返し、いろんな人を巻き込んでいく。飛んで行ったフィーフェルを探しに、ワレとティーネの夫婦が旅に出るのだが、行く先々で、フィーフェルが関わった人たちを巻き込んでいき、海を渡ろうとしたフィーフェルを見つける。フィーフェルは、まだ小さくて渡りきれずに、海に落ちてしまう。夫婦は、フィーフェルを海から助け出し、痛んだ翼を介抱する。

ひとまず安堵した夫婦だったが、フィーフェルは、鳥の本能から、また飛び立ってしまう。一瞬、悲しんだ夫婦だったが、春になったら、また帰ってくるのではと期待するのだった。

観終わったときに、思い出したのは、日本の民話の「鶴の恩返し」や「かぐや姫」だ。人は教訓を含ませたストーリーを、子供のころに聴いてきた。それは、大人になっても意外と忘れないものだ。どんな国にも、このような童話がある。

登場人物であるこの夫婦は、フィーフェルから、子供への愛情を得ることができ、飛び立つ我が子の旅立ちに喜びを感じ、互いの絆を深め、徳を得ることができた。フィーフェルに関わった人たちが皆、心の安らぎを覚えたはずだ。

この映画は、劇場未公開で、モントリオール国際子ども映画祭で、最優秀作品賞を受賞した作品だ。原作は、7カ国で翻訳された「デージェだっていちにんまえ」などを書いた、オランダの代表的作家ヨーケ・ファン・リューベン

そして、主演は原発性小人症(300万人に1人といわれる)MOPDⅡのケナディー・ジャーディン・ブロムリー。マスコミで「世界一小さな天使」として世界中に紹介されている。(ウィキペディア参照)

主人公のイップを演じたケナディちゃんは、生まれたとき、体重900グラムで、手のサイズは普通の新生児の4分の1、足のサイズは3.8センチしかなかったという。体の一つ一つが小さく、血管も細いので、脳卒中を引き起こして死亡するケースが多い病気だという。

言語能力も未発達であり、彼女が何かを必至で伝えようとしていると悩んだ両親が、ケナディと同じMOPDⅡの患者に会いに行き、“無理の無いスピードで生きてほしい”と、ケナディの成長に大きな希望と勇気をもらったそうだ。

そして、 ケナディの4歳の誕生日の際、「I am four」と、初めて言葉で伝えた。

ケナディちゃんは、小さいながらもけなげに生きて、多くの困難に立ち向かう勇気と感動を与えている。


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表面ではなく、映画の奥底に秘めたメッセージを感じ取ろう!

歴史を観なおそう
08 /23 2011
愛を読むひと (完全無修正版) 〔初回限定:美麗スリーブケース付〕 [DVD]愛を読むひと (完全無修正版) 〔初回限定:美麗スリーブケース付〕 [DVD]
(2010/01/08)
ケイト・ウィンスレットレイフ・ファインズ

商品詳細を見る


原題:THE READER
題名:愛を読むひと
出演:ケイト・ウィンスレットレイフ・ファインズデイヴィッド・クロス、レナ・オリン、ブルーノ・ガンツ、アレクサンドラ・マリア・ララ
監督:スティーヴン・ダルドリー
製作:アンソニー・ミンゲラ、シドニー・ポラック
撮影:クリス・メンゲス、ロジャー・ディーキンス
脚本:デイヴィッド・ヘアー
原作:ベルンハルト・シュリンク
音楽:ニコ・ムーリー
美術:ブリジット・ブロシュ
編集:クレア・シンプソン
衣装:アン・ロス
本編分数:124分
製作国:アメリカ/ドイツ
製作年:2008年
長い映画鑑賞人生の中で、映画を観終わった後に、気分が悪くなり、吐きそうになった映画が1本ある。スタンリー・キューブリックの『時計仕掛けのオレンジ』。あの時の悪魔ともいえる邪悪な、人間の姿をした悪の化身ともいえる主人公アレックスに、その晩、うなされたことを覚えている。そして、人間だれしも、このような邪悪な部分を持っているのだろうかと不安になったが、理性と知性と、持ち前の楽観で、乗り切った晩を思い出した。

このような映画は、二度と出てこないだろうと思っていたが、なんと、この『愛を読むひと』を観終わったとき、あの時の不快感がふたたび襲ってきた。それは、映画が駄作ということではなく、秀作だからこそ、観る者にある種の感動を与えるものだった。

どちらの主人公も、同じ地球に生息している人間を、悪びれもせず、殺戮し、なんの後悔もせず、日常の生活を過ごし、愛を交わし、芸術(『時計仕掛けのオレンジ』では、ベートーベン。『愛を読むひと』では、文学。)を愉しむ。ちなみに、ヒトラーはワグナーの曲を愛したらしいが・・

最初は、観る前の評判で、ケイト・ウィンスレットの爽やかな笑顔と美しさに、思春期の青年が憧れ、恋をするラブ・ストーリーかと思って、軽く考えていたが、その時、ひとつ気になったのは、いつも暗いイメージのある、レイフ・ファインズの出演だった。彼が出るなら、きっと暗い部分があるだろうと、心の隅に置いていたら、感が当たった。

なんと、第二次世界大戦以来、60数年経った今、このような角度で、戦時中の人々を描いた映画があっただろうか?
この記事を読んでくださった方の中にいたら、教えてほしい。

時は、1958年、舞台はドイツだ。15歳のマイケル・バーグ(デヴィッド・クロス)は、学校から帰宅途中に、気分が悪くなり、通りがかった路面電車の切符切りのハンナ・シュミッツ(ケイト・ウィンスレット)に助けられる。マイケルは、猩紅熱を患い、しばらく自宅療養した後、ハンナの家にお礼に行った。その時、改めて、見たハンナの美しさと成熟した女性に魅了され、毎日、ハンナを訪れるようになる。マイケルは、21歳も年上のハンナに恋をし、虜になる。ハンナも、マイケルの母性本能をくすぐるような、ういういしさに惹かれ、互いに愛し合うのだが、ハンナは、マイケルに本の朗読をせがむようになる。”オデッセイア”から、”チャタレイ夫人”まで、あらゆる本を読んでもらうのだ。マイケルも本の中の登場人物になりきったように、力のこめて、本を読むのだった。

が、突然、ハンナは、マイケルの前から、姿を消してしまう。アパートは何の置手紙もなく、空っぽだった。

数年経ち、マイケルは、弁護士を目指し、大学で法律を学んでいた。そこで、ロール教授(ブルーノ・ガンツ)の特別ゼミを受け、実際の裁判を傍聴する機会を得た。

なんと、そこで、あのハンナを見る。被告席に座ったハンナを!

その裁判は、戦時中、ナチの親衛隊であり、ユダヤ人の収容所を監視していた看守たちの罪を問うものだった。

これは、ユダヤ人虐殺で、生き残った女性の手記により、真実が明かされたことによるもので、裁かれる元女性看守の一人が、ハンナだった。

次々と、ガス室に送りこみ、大量虐殺に手を下した看守たち。泣き叫び、恐怖に怯える人々を、次の囚人列車が来たから、収容所に入りきれないのでと、集団でガス室に送った。そんな日々の繰り返しに、自分がなんと恐ろしいことをしているのか理解できないまま、人殺しを続けた。

仕事とはいえ、人道的な理念が欠如したまま、ある空襲の晩に、移動中の囚人たちを閉じ込めていた教会が爆撃された。教会の屋根は焼け落ち、中は火の海になった。囚人たちは、鍵のかかった教会から逃げることができず、焼死した。

裁判長は、看守であったハンナに、なぜ、鍵を開けて、逃がしてやらなかったのか?と尋ねた。ハンナは、答えた”それは、できなかった。なぜなら、彼らは囚人だから、逃がすわけにはいかない。それが、私の仕事だったから。あたなならどうします?”かえって、ハンナの方が、裁判長に尋ねた。

この裁判の一部始終をマイケルは、同級生や教授らとともに、傍聴していた。ハンナに気づかれぬように。

裁判の傍聴後、ゼミで、同級生たちは、口ぐちに、非人道的な看守、つまり、被告を非難した。そして、彼らを死刑にするように望んだのだった。しかし、彼らは未来は弁護士で、どのような罪をおかしても、被告人を助ける側にいなければならない。

討論に結論が出ぬまま、また次の日も、裁判を傍聴した。ハンナ以外の元看守たちは、囚人を死のガス室に送るため、ハンナが責任者で、書類にサインをしたと言った。。裁判官は、ハンナに、サインをしたかどうか尋ね、当時の書類の筆跡と同じかどうか、法廷でサインを求められた。ハンナは、かたくなにサインを拒み、拒み続け、そして、言った。「私のサインです。」と。その結果、他の元看守たちは、数年の実刑で済んだが、ハンナは、終身刑となった。

マイケルは、ハンナが文盲であり、字が書けないことを知っていたが、法廷でそれを明かすことはなかった。ハンナ自身が、文盲であることを知られたくなかったからだ。

その後悔は、マイケルの一生に付きまとい、1976年に弁護士となった時も、同じだった。成人したマイケルを演じたのが、レイフ・ファインズだ。ここまでは、彼の回想であったわけだ。

弁護士にはなったが、妻とは離婚し、幼い娘と別居し、孤独な日々を送っていた。そして、いつも頭から離れなかったのが、ハンナとの日々と、あの法廷での後悔だった。

罪滅ぼしのつもりか、匿名で、本を朗読したテープを、刑務所にいるハンナに送った。ハンナは最初は、戸惑っていたが、テープを聞きながら、字の練習をし、とうとうマイケルに手紙が書けるようになっていた。「次は、こんな本を読んで」と。

いつものように朗読し、それをテープに吹き込んでいた日々、1本の電話が鳴った。刑務所からだった。恩赦で、ハンナが釈放されるという。ハンナには身寄りがなく、たったひとり、マイケルの名前がわかったらしい。刑務官から、「あなた以外にハンナは頼る人がいない」と言われ、マイケルは、ハンナに面会に行った。

髪は白く、腰は曲がり、しわ顔のハンナには、若き日に愛し合った美しき女性の面影はなかった。
しかし、マイケルは、出所後のハンナの住まいと仕事を見つけ、出所日にハンナを迎えに行った。

ハンナは、その数日前に、房で、首を吊っていた。

マイケルに、貯めたお金と、そのお金を生き残ったユダヤ人の娘にあげてほしいと遺言を残して。

なぜ、ハンナは、自殺したのか?なぜ、ユダヤ人にお金を残そうとしたのか?後悔があったのか?罪の意識があったのか?何の言葉もなく、ハンナはマイケルの前から消えてしまった。そして、その答えを観客に問うているようだ。そして、マイケルという戦争を知らない次世代に問うている。

レイフ・ファインズ演じるマイケルは、あの教会の焼け跡から生き残った少女を訪ね、ハンナの遺言通り、古びた缶に入ったお金を持っていった。その少女は成人し、アメリカの都会で、裕福な暮らしをしていた。差し出されたお金は、受け取らず(受け取るはずもない)、古びた缶に目をやった。そして言った。これは私が収容所でもっていたもので、誰かに盗まれた缶だと。さらに、当時、ハンナは、本を朗読してくれていた少女たちを、なるべくガス室に送り込まないようにしていたと。

ハンナがあの時代に生きていなければ、あの仕事に就いていなければ、と観客は思うであろう。

このハンナの役で、ケイト・ウィンスレットは、その年のアカデミー主演女優賞と受賞した。

言いようのない不快感が全身をおおい、吐きはしなかったが、誰かに話さなければ、今夜はまた眠れなくなるかもしれないと思い、映画好きの友人に感想を求めた。

誠実な友は答えてくれた。「日本でも、一般人への爆撃があった。罪もない人が多く死んでいったではないか。軍事協定があったにもかかわらずだ。戦争を煽った新聞などマスコミ、後に引けなかった軍人たちがいた。多くの人が死に、生き残っても、生ける屍となり、誰かの所為にしなければおさまらない。戦争は狂気だ。」

「戦争とはそういうものだ」と。



レイフ・ファインズは、期待通りのぐずのへげんのような、煮え切らない男を淡々と演じている。そういえば、レイチェル・ワイズと共演した『ナイロビの蜂』でも、ジュリエット・ビノシュと共演した『イングリッシュ・ペイシェント』でも、腹の底にぐちゅぐちゅと、何か悪いものでもあるかのような、暗い演技をする。二枚目でなければ、逆にもっと注目されたかもしれない。管理人としは、『レッド・ドラゴン』が、彼にしては活動的な役であったと思う。さらに、奇しくも『シンドラーのリスト』では、ユダヤ人の強制収容所の所長で、腹のでっぷり出たナチの将校を演じている。スティーヴン・スピルバーグ監督が、念願のアカデミー賞を受賞した大作だ。

おっとそういえば、『ナイロビの蜂』のレイチェル・ワイズも、この『愛を読むひと』のケイト・ウィンスレットと同じく、アカデミー賞主演女優賞を受賞していたね~。レイフ君、共演者に究極の演技をさせる影の立役者かも。




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久方ぶりの本格エンターテイメント!!

勇気と元気が出る映画
08 /22 2011
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クリスティーナ・アギレラシェール

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原題:BURLESQUE
題名:バーレスク
出演:クリスティーナ・アギレラシェールクリステン・ベルキャム・ギガンデットスタンリー・トゥッチ、エリック・デイン、アラン・カミング、ジュリアン・ハフ、ピーター・ギャラガー
製作総指揮:ダナ・ベルカストロ
監督:スティーブン・アンティン
製作:ドナルド・デ・ライン
撮影:ボジョン・バッゼリ
脚本:スティーブン・アンティン
音楽:クリストフ・ベック
衣装(デザイン):マイケル・カプラン
本編分数:120分
製作国:アメリカ
製作年:2010年
久方ぶりに、本格的なエンターテイメントを愉しんだ。以前、パリの赤い風車でおなじみの”ムーラン・ルージュ”に行った時、これぞエンターテイメントとため息をもらしたことを思い出した。一秒たりとも、全身の筋肉がゆるむことなく、隙のないダンスと歌とトーク。客を楽しませる以上に芸術だ。客もかたずをのむ暇もなく、目はくぎ付け、半口を開けたまま、「I can't believe it!」と、首を少し左右に振る。身体で感じ、寝るが寝るまで、余韻に酔いしれる。映画を観ていて、舞台を観るようだった。

そんなプロフェッショナルなショーは、アカデミー主演女優賞とグラミー賞を受賞しているシェールならではで、またこの大物エンターテイナーに引けを取らないクリスティーナ・アギレラの歌唱力が、この映画を上質に仕上げている。

この手のエンターテイメント映画は、ロブ・マーシャル監督の『シカゴ』があるが、この映画もテンポがよく、二枚目俳優のリチャード・ギアも歌ったりなんかして、がんばってたよね。この映画では、なんといっても、レニー・ゼルウィガーとキャサリン・ゼタ=ジョーンズ の歌とダンスの合戦が魅力的だった。さすがは、元振付師のロブ・マーシャル君と思ったが、いかんせん、この二人には申し訳ないが、歌唱力で差がついた。

さらに、これは管理人の独断と偏見によるものだが、このロブ君、『SAYURI』で、主人公に中国人を使った。日本を舞台にした映画に、日本の文化である舞子に中国人か~~と思い、これから管理人はロブ君が嫌いになった。まっ、日本人が欧米人の区別がつかないのと同様に、欧米人から見れば、東洋人は皆同じに見えるのだろう。・・・・・・しかし、あれはいかん!

まぁ、『NINE』は、まあまあだったね。だって、俳優が、アカデミー賞受賞者のダニエル・デイ=ルイス、マリオン・コティヤール、ペネロペ・クルス、ジュディ・デンチ、ニコール・キッドマンに、ソフィア・ローレンまで、起用している。これほどの大物ばかり使って、駄作であったら、映画界から抹殺だね。


話はそれたが、脇を固める俳優陣に『マスク2』のアラン・カミング、『ジュリー&ジュリア』スタンリー・トゥッチ『マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと』のエリック・デインと今、話題の俳優たち。

特に、スタンリー・トゥッチは、『プラダを着た悪魔』と先の『ジュリー&ジュリア』で、あの名女優メリル・ストリープと共演し、働く大物女性を陰で支えるタイプでは、天下一品だ。管理人としては、99年の『真夏の夜の夢』でパックを演じた時、シェークスピアならではの小気味良いせりふ回しに、イギリス人俳優だとばかり思っていた。が、イタリア系アメリカ人だった。
『Shall we Dance? シャル・ウィ・ダンス?』のハリウッド版で、竹中直人の役を演じたことをご存知の方も多いだろう。

さて、映画のあらすじは、クリスティーナ・アギレラ演じるアリが、一流の歌手を目指し、片田舎から夢を追い求めてロスへやってくる。そこで偶然目にしたゴージャスでセクシーなダンスと、テス(シェール)の魅力的な歌だった。クラブの経営者であるテスに面会を求めるが、相手にされず、バーテンダーのジャック(カム・ジガンティ)の紹介で、ウェートレスをしながら、ダンサーのオーディションを受ける。はじめは、バックのダンサーだったが、クラブの花だったニッキ(クリステン・ベル)が、アル中のため舞台から降ろされた腹いせに、ショーを台無しにしようとしたとき、アリは、バック演奏なしで、歌を歌い始める。その歌唱力に、皆、感嘆の声をあげ、テスは降ろされようとした幕を上げさせた。

それから、アリを中心に、毎夜、ゴージャスなショーが繰り広げられ大盛況だが、実は、テスが経営する”バーレスク・ラウンジ”は、借金に追われ、期限までにお金をつくらないと、銀行から差し押さえられることになっていた。共同経営者の元夫ヴィンス(ピーター・ギャラガー)は、不動産屋で、毎夜、クラブにくるマーカス(エリック・デイン)に店を売ろうとする。しかし、それをかたくなに拒むテスは、命をかけてクラブを守ろうとする。

結末は、ハッピーエンドなのだが、脚本はともかくとして、”バーレスク・ラウンジ”のショーは十二分に楽しめる。6歳のころから舞台を踏んでいるアギレラは、この映画のために曲を書き下ろした。また、シェールは、60代とは思えないセクシーさで、いまでもラスベガスでも、絶大な人気を誇るエンターテイナーだ。

この二人を一つのスクリーンで観ることができるのも、この映画の良さ!

クリスティーナ・アギレラの小柄な体から噴き出る歌とダンス、ハスキーで渋みのあるシェールの歌と演技力、そしてプロフェッショナルなダンサーたち。

午前中は落ち込んで、何もする気がなかった君たち、この映画とともに、勇気と元気が湧き出てくるよ♪♪

音楽だけ楽しみたい方は、こちらで、サウンドトラック版が出ています。試聴もできるよ♪






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